“オバさん客”はつまらなくなんかない! RUALA角 薫さんの体当たり美容師道


「大人のお客さまを獲得しなければ」そんな義務的な気持ちで、大人のお客さまに対応していませんか? たしかに全人口のうち大人世代の割合が増えた今、大人のお客さまに支持されることが売れるスタイリストになるための必要な条件です。でもせっかく担当するなら、きてもらえてうれしい! もっとたくさん大人のお客さまを担当したい! そんなふうにポジティブに思えたほうが、自分だってお客さまだって気持ちいいはず。だから明るく楽しげに、「オバ髪企画をやりました!」と言うRUALAの角 薫(すみかおる)さんに、大人のお客さまを楽しむ秘訣、大人世代を魅了する美容師道について聞きました。

 



はじめて雑誌で「オバ髪」というワードがタイトルに入った企画を担当したときは、美容師さんたちからの反響がすごかったです。SNSで告知をしたのですが、そのコメント欄や美容師仲間と直接会ったときに、よくその企画名で受けたねとけっこう言われました(笑)。でも私としては「オバ髪」という言葉は、今の時代、もうネガティブワードではないと感じているんです。ですから問題なく、お受けしました。

だって大人のお客さまのヘアスタイルをやらせていただくのって、すごく楽しいですよ。

特にはじめて来店してくださった方の感動度合いが、とても新鮮! 大人になって美容室を変えるほどなので、変化を求める気持ちを強く持ってこられる方が多いんです。ヘアスタイルの変化を通して、新しい自分を発見していかれる様子は、若いお客さまを見るのと同じくらい、いえ、それ以上のやりがいを感じることも多いです。「この年でこんなに変われるなんて!」とか、「本当はこんな風になりたかったの!」とおっしゃってくださると、私もとてもうれしくなります。


「オバ髪」こそが、一番美容師力を発揮できると思っています



大人世代になると既存のお客さまも、新規のお客さまも、何かしら悩みの解決方法を探して美容室にいらっしゃいます。ボリュームがなくなってきた、白髪が気になる、前まで似合っていた髪型が似合わなくなってきた…など。「悩みを解決してくれるなら、デザインはお任せします」とおっしゃってくださる方も多いですね。

つまりお悩みの解決、素敵なヘアスタイルの提案、両方の意味で、美容師の力を求めてくださるのが大人のお客さま。ビフォー、アフターの変化もわかりやすいですし、美容師の力を存分に発揮でき、腕がなります。

 

>大人のお客さまに接するうえで大切にしていること

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング