【男髪の新解釈】大人男性をこなれパーマでアップデート！小林裕司さん（at’LAV by Belle）が教えてくれる原宿発リアルトレンド
顧客の背後にいる女性が、気に入ってくれるかどうか
メンズヘアで注力すべきポイントは、世代によって違います。20代は完全に顔まわりです。鏡を見て、正面が決まっているかどうかが大事なんですね。既婚者が増えてくる30代になると、奥さまの存在が大きいです。そこの意見や賛同を得ないと、ファンになってもらえません。サイドや後ろ姿なども、20代よりさらに気にしてあげないといけない。僕の顧客は20代半ばから30代がメインですが、既婚者のお客さんは「奥さんがサロンを見つけてくれました」という人が結構多いです。カッコよくなって帰宅したら、「ほら、私の言っていること合ってたでしょ？」みたいな会話が繰り広げられているんだと思います（笑）。
だから、お客さんの背後にいる女性のことはいつも想像していて、女性ウケしないとだめだと思っています。雨に濡れてもかっこよくて、自然乾燥でもかっこいいスタイル。サロンに行った翌日も同じようにかっこよくないと、奥さんがチェックしていますからね（笑）。そこは若いお客さまよりも注力するポイントかな、と思います。基本的には、その人が立ったときにカッコいいかどうかという全体像に、僕はめちゃくちゃこだわっています。
髪型というのは洋服と同じで、自分に何が似合うのか分からない人が多いと思うんですね。僕はそれを見つけるのが楽しいので、その人の伸びしろを引き出すことに醍醐味を感じています。なので、純粋にお客さんがかっこよくなるかどうか、それだけを考えていますね。
昨年6月にオンラインサロン「ロシラボ」を始めたんですけど、コロナで遠くの美容室に来られない人が増えたじゃないですか。「地元の美容室に行ったけど全然違う」というお客さんが増えたので、その人たちともシェアしたいなと思って始めたんです。ロシパーマ含め、いろいろと進化させているので、興味のある美容師さんたちに広く見てもらいたいなと思っています。
プロフィール
at’LAV by Belle店長・アートディレクター
小林 裕司（こばやしひろし）
1981年、兵庫県生まれ。大阪ベルェベル美容専門学校美容科通信過程を卒業後、世界企業の有名店に入社。そこで店長まで務めたものの、27才で上京する道を選択して『at’LAV by Belle』の扉を叩く。アシスタントからスタートし、デビュー後は外国人風ヘアの質感を追求してオリジナルの「ロシパーマ」を開発。圧倒的なセンスと技術力でメンズに支持されたことから、2016年頃からメンズヘアに完全シフト。2021年6月にスタートさせたオンラインサロンも好評。
Instagram: @ ro4_atlav
（文／織田みゆき photo／松林真幸）
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