「プレッシャーを感じるのは悪いことではない。だって新しいことに挑戦している証拠だから」ROLANDさんに学ぶプロフェッショナルの姿勢【後編】
美容師の質問に、ROLANDさんが答えます!
――この連載では、事前に美容師さんからROLANDさんに聞きたいことを募りまして、その中からいくつか質問をさせていただいています。
今回は、21歳の男性アシスタントからの質問です。
主語が「自分が」から「周りの人が」になったときが人生の転機
【美容師からのQuestion】
「人生の転機の中で、ROLANDさんがよりROLANDさんとして唯一無二になった人生のターニングポイントは、どこですか?」
【ROLANDさんAnswer】
やっぱり大学を辞めてホストという仕事を選んだときっていうのはすごくターニングポイントだったのかな。学生はいろいろな意味で大人の保護下にあるけれど、自分のチカラで生きていかなければいけない。そうして社会人になった瞬間はすごく人生が変わったきっかけでした。
あとは、自分の社員を抱えたときですね。それまでは主語が「自分が」だったんですけど、社長になると、主語が「店が」「スタッフが」「お客さまが」に変わるんです。「自分が」と「みんなが」のどちらが仕事を頑張れるかといったらやっぱり、守るものや背負うものが大きくなった今のほうが頑張れています。
質問をくれた美容師さんは現在アシスタントということなので、今は「自分が有名になりたい」「頑張って売り上げのある美容師になりたい」と思っているかもしれないですけど、きっとお客さまがどんどんついて、主語が「お客さまが」となったときに人生が変わるんじゃないかな。そのためには主語が「自分が」の今、自分のためにめちゃくちゃ頑張らなくてはいけない。
だって、自分のために頑張っていない人が言う「人のために」ってぜったい綺麗事なんですよ。めちゃくちゃお腹がいっぱいだったら目の前にあるパンも人に譲ることができるけど、めちゃくちゃ腹が減っているときに、同じことをしても「あのパンを食べていたら、今頃自分はお腹いっぱいになって満たされていたはずなのに」と、心のどこかで思ってしまうはず。それではつまらないですよね。人間の食べられる量は限られているものです。自分の幸せの絶対量が満たされた人ほど、人にあげようという気持ちになるはずです。
- プロフィール
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ROLAND(ローランド)
1992年7月27日、東京都出身。血液型AB型。身長182cm。ホスト、ファッションモデル、タレント、実業家。現代ホスト界の帝王と称される。株式会社シュヴァルツ所属。ローランデール株式会社会長および株式会社シュヴァルツ、株式会社ROLAND ENTERPRISEの代表取締役社長を務める。高校卒業後、大学に進学するも入学早々に自主退学し、2011年4月、18歳でホストを始める。2013年、21歳の時に史上最高額の移籍金で KG-PRODUCE に移籍し話題になる。2017年、25歳の時に同グループ取締役に就任。2018年7月のバースデーイベントでは 6000万円以上の売上を記録し、グループ歴代売上最高記録保持者となる。同年末に現役ホストを引退。2019年1月、独立。ホストクラブ「THE CLUB」のオーナーを務めるかたわら、美容品のプロデュースやアパレル事業、メンズ美容サロン「ROLAND BeautyLounge」のオーナーも務めるなど、実業家としても活躍中。
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(取材・文/須川奈津江 撮影/菊池 麻美)