数百人に転職アドバイスをしてきた就職エージェントアドバイザーが教える【美容師の面接】
Point.4 自己PRは常に具体的に
自己PRについては履歴書編でもお伝えしました。面接でも同じで、大切なのは得意な技術や役割などを具体的に伝えることです。“努力家です”“がんばります”“明るいです”だけでは不十分です。ポイントを踏まえて納得感のある自己PRをしましょう。ポイントは履歴書のPRと同じですが、面接は一方通行でないため、逆に弱い面を突かれることもあります。その場合もこれから努力することをポジティブに答えられるようにしましょう。
☝ PRのポイントは5つ
・得意な技術や役割を具体的に
・上記を得るためにどんな努力をしたか
・具体的な成果(数字)
・それをサロンでどう発揮するか
・弱点についても今後の努力をアピールする
得意な技術や役割は沢山伝えたくなるかもしれませんが、あれもこれもと言うとぼやけてしまいます。本当に得意なことに絞って「ショートスタイルが得意」「カラー提案が得意」「教育が得意」など、具体的な技術や役割を伝えるようにしましょう。
得意な技術や役割を得るためにした努力については、ただ“がんばりました”では伝わりません。「毎日モデルさんを呼んでカット練習をしました」「教育のために技術のポイントを言語化してまとめ、誰にでもわかるようにしました」というような具体的さが必要です。
具体的な成果についても「ショートスタイルで集客し月の新規指名は何名です」など、具体的な結果をお伝えできるようにしましょう。
そして、その力をサロンで発揮し、より成長する、売り上げに貢献するということを伝えましょう。サロンの方向性と得意なことがちぐはぐにならないように調整することも大切です。
面接ですので、逆に弱点について質問されることもあります。とりつくろわずに、今後その弱点をどのように克服するか伝えられれば問題ありません。
Point.5 意外な落とし穴!? 注意が必要な質問
面接では答えづらい、注意が必要な質問をされることもあります。ここで大きくマイナスになることもあり得ますので、事前に確認しておきましょう。
☝ 注意すべき質問は3つ
・前サロンをやめた理由はなんですか?
・将来独立したいですか?
・最後に何かありますか?
絶対に気を付けたいのは前のサロンの悪口を言わないことです。前サロンの退職理由を聞かれると、つい待遇や人間関係などのマイナスポイントを挙げてしまいがちです。マイナスな理由はポジティブ変換して伝えるようにしましょう。例えば、「前のサロンだと全然入客できないから」ではなく「よりお客さまが多く、客層の幅広い環境で技術を磨きたいから」と伝えればこれからの希望としてポジティブに伝わります。
いつか独立をしたいという希望をもっている美容師さんは少なくありません。ただ、サロン側が望んでいるのは、基本的には辞めずに働いて一緒にお店を盛り上げてくれる人です。なので、強く独立したい気持ちをアピールしすぎるとマイナスになる場合があります。独立を応援するサロンもありますので、そこはよく見極めましょう。かといって独立をしたいのにそれを隠すのも不誠実です。「いつか独立をしたいとは思いますが、それまでここで技術を磨きつつ、サロンの力になりたい。」というぐらいの伝え方にしましょう。
美容師の面接はこの5つのポイントを押さえて臨めばきっと好印象を得られます。きちんと準備をすれば臆することはありません。自分に合ったサロンで美容師ライフを楽しんでください。
それでも面接は苦手、という方はリクエストQJエージェントのアドバイザーに頼ってください。一人一人に合った面接でのアドバイスや練習などのサポートもします。面接に同行してあなたのストロングポイントのアピールや給与交渉のお手伝いもします。
- 1 2