【エレガンジェット】実力派カットサロンsand練習会潜入レポート。ショートに強いsand流ドライ技術は目からウロコ。まるでアイロン仕上げのような質感は必見
ドライへのこだわりがすごい!超一流ドライ技術
ここからは、我部さんがどんな風にドライを指導しているのかを実況します! 学ぶのは6人のアシスタント。ショートのウィッグを使って、まるでアイロンで仕上げたかのようなシルエットに導くドライ技術は必見。我部さんのデモンストレーションの様子をお楽しみください。
まず前髪から乾かしていきます。おでこの形は人によって様々で、女性は丸みがあって、男性は平たいイメージがあります。ポイントは、おでこの下から風を当てること。そして上からも風を当てます。それを数回繰り返します。一度根元がペタっとしてしまうと、どうデザインしても動かせない。おでこと前髪に隙間ができるように乾かします。
このあとはショートなので、髪を左右に振りながらトップの立ち上がりを作ります。右に落ちている髪を反対側へと落とします。左に落ちている髪も反対側に落とします。ただ「左」と「右」だけで考えるとデザインが固定されてしまうので、もっと細かくします。頭って丸いので、左右ではなく360度の逆方向を意識しながら動かすことが大事です。
サロンワークでは、お客さまに「全体をバーっと乾かしてください」とお伝えしていると思うんですけど、ショートなので左右のもみあげも肝心です。耳かけ癖がついていたら、しっかり前に引き出すことを意識して乾かします。特にデザインしたい場所でもあるので、どういう形におさめたいかも考えてブローします。ある程度乾いてきたら、アイロンでスタイリングする時のような毛流れを意識して、手櫛を入れていきます。
カットで短くなった姿って、想像できていないお客さまは多いと思います。なのでウェットカットが終わった時点で、ドライカット前の形をブローで作って見せていく必要があります。ここで変な形になっていたら、お客さまにとっては不安でしかない。デザインを意識したブローをしていきます。
熱の考え方はアイロンもドライヤーも同じです。温めた後の手の動きで形がキープされるじゃないですか。ハンドでやっている時に大切なのは最後の処理です。風を当てて、パッと手を離しちゃうことも多いと思うんですけど、ドライヤーの熱で温まった状態の髪で最後の動きを作るまで気を抜かない。
ドライの上手さは、仕上がりのデザインをする力だと思っています。乾いて終わりではなくて、乾いた髪の毛をデザインするのがプロだと思います。カットをどれだけ理解して形にできるか、ドライ後のシルエットに現れます。早く乾かしながらも、正しく「可愛い形」に近づけるのが大事かなと思います。