今までの人生にピンチなし! スーパーポジティブ人間Lond GINZA/代表・斉藤信太郎さんの「ポジティ部」【前編】
「カッコいい自分」を追求し続けることが最大のモチベーション
根っからのポジティブ思考なので、意識している習慣や口グセはないんです。ただ、スタッフ教育では、「何のために美容師をしているのか」という根幹の動機をブラさずにモチベーションを持続できる手助けができるよう気をつけています。
その根幹となる部分というのは、「お金を稼ぎたい」でもいいですし、「家族が応援しているから頑張りたい」「美容が好きだから」とか、なんでもいいと思っていて。動機が見つかったのならば、それに向けて頑張るだけという話です。
僕の場合、この動機は「カッコよくある」ということ。
美容師になったのも、自分の長所を武器にして活躍できるという確信があったからで、実際そのとおりになりました。
美容師になったあとも、「有名店で働くのがかっこいい」「早くデビューするのがカッコいい」「売れていたほうがカッコいい」と自分が思うカッコいい選択をしてきたつもりです。その延長に、「30歳までに原宿店の店長になってから独立する」という目標があったのですが、26歳のときに転機が訪れたんです。その時期は売上も伸び続けていたし、雑誌の仕事もたくさんさせていただいていたような勢いのある時期。そこで、ふと「30歳と言わず、注目されていて売上もどんどん伸びている今のタイミングで独立した方がカッコいいんじゃないか」と思ったんです。
それで27歳で有名店を辞め、美容学校時代の同級生たちと起業、Londを立ち上げました。
もう一つ、僕のモチベーションを持続させているのは、小学生のときにエリートで仕事熱心な父と初めて出かけたときの一言。近所の自転車屋さんまでマウンテンバイクを買いに行くことになったんです。
タクシーで行くか、歩いていくか迷ったのですが、父と一緒にいられることが嬉しくて、「歩いていこう」と提案しました。けれど、歩き始めてから、やはりタクシーがよかったのかな…と道路を見ながら歩いていると
「信太郎、一度決めたなら、後ろを振り向くな!」って。大好きな父からのその一言に衝撃を受けました。今思えば、これが僕のスーパーポジティブの原点かもしれません。
このように、自分のモチベーションとなる動機を追及して、その動機や信念に沿って行動し続けることで結果が出ると僕は考えています。
♦♦♦Training02のおさらい♦♦♦
「こうありたい自分」を追求し続けることが、モチベーションアップの秘訣
- プロフィール
-
Lond 代表取締役
斉藤信太郎(さいとう しんたろう)
日本美容専門学校卒業。表参道の有名サロンを経て2013年に独立。美容学校時代の仲間とLondを立ち上げる。現在インドネシアを含め13店舗を展開中。「Hot pepper beauty AWARD」にて、2年連続で全国1位を獲得するなど、技術面でも顧客から熱烈な支持を集めている。
(文/須川奈津江 撮影/金田 裕平)