どんなにピンチでも目標を数値化して乗り越える。 ALBUMGINZA/店長・伊藤佑記さんの「ポジティ部」【前編】
<Training01>ピンチからポジティブ思考を鍛えよう
コーチが体験したピンチをもとに折れない心のつくり方、前向き思考をトレーニング!
ピンチのときこそ、具体的な目標を持ち、乗り越えることで自信に繋がる!
僕はずっとピンチな人ですが、中でも2大ピンチはホストクラブ時代とレセプション時代でしょうか。
母子家庭だったこともあり、学費を自分で稼がなくてはならず、早いうちからホストクラブで働いていました。歌舞伎町のとあるホストクラブでNo.1にまで上り詰めましたが、300万円の売り上げをバックれられたりと、心が荒んでいた時期でもあります。
専門学校の学費を貯めて、ホストは卒業。その後、無事美容師になれたのですが、そこでとある事情で4ヶ月美容師の仕事をストップせざるを得ない状況に。レセプションとして働かなくてはならず、「やばい、俺どうしよう」と占いに通うほど落ち込んだ日々を経験しています。
中学・高校・専門学校を出て美容師になった人とはかけ離れた方法で美容師を目指したのですが、それでも美容師になりたい、という気持ちが強かったんです。
だから、人生のポイントやピンチでは目標を決めていました。
ホストのときは、学費を貯める以外に、絶対にNo.1になることを目指してやっていました。ホストクラブに求められていることはさまざまですが、ひとつは女性が大事にされていると感じる接客が求められています。
接客を極めることで、No.1を取ることができた。No.1を取ったことは自分の自信にもつながりますが、その後サロンでの接客でもホスト時代の経験がかなり活きています。
お客さまへの声かけのタイミング、ウェイティングの時間など、お客さまが暇だなと思っているタイミングにすぐ気がつくことができるので、「ちゃんと自分に向き合ってくれている」と思ってもらえる接客ができていると自負しています。
4ヶ月レセプションをしていたとき。レセプションだけでは心がクサってしまいそうと感じたので、売り上げを取れていないスタイリストの再来店率を上げるために、お客さまとスタイリストのマッチングコンシェルジュ施策を行いました。再来店率を25%から40%にアップさせ、レセプションながらも売り上げに貢献することができたんです。
振り返ると、常にピンチの連続ですが、美容師としてトップになるための目標は必ず作り、掲げています。その目標は必ず明確な数字にすることで、分かりやすくなる。
ピンチと感じている人は、目標を一度数値化……順位でも、パーセンテージでも、金額でも、何かに落とし込んでみることをおススメします。
♦♦♦Training01のおさらい♦♦♦
気持ちが辛くても、落ち込んでも、目標を立てて明確化することで、ピンチも乗り越えやすくなる