人脈は、伏線。損得を考えたら広がらない! CODE+LIMワタローさんの人脈論
むやみに広げるのはNG! 信頼を得てこそ、有効な人脈が広がる?
興味を持ってもらった後に重要なのは、信頼を得ることです。実は僕自身、“人脈を広げよう“と考えていたから広がっていったわけではないと思っているんです。自分の技術を見せて「出会えてよかった」って言われるようなサロンワークやセミナーをすることで信頼を得ることができたから、自然と人脈が広がったんだと思っています。
サロンワークでは、お客さまの満足度を上げるためにどうすればいいかを考え、行動していたら、それがお客さまからの信頼になり、リピートや口コミ拡大という人脈につながりました。セミナーでは、講師として生徒たちの満足度を上げるためにいろいろとチャレンジしていたら、また声を掛けていただいた、という繰り返しだと思っています。
社内においても、いい先輩や後輩に恵まれたのは、アシスタント時代からサロン内で信頼を築くことが大切だと思っていたからだと思います。そのために、月の売上や、顧客数はもちろん、モデルハントで連れてくる人数などの目標を細かく立てて、それを着実にクリアしていくようにしていました。結果を出している人って「役に立つ奴」って思ってもらえるし、その印象が信頼につながると思ったんです。だから、結果を出すためにがむしゃらに目標を達成していました。そうやって、先輩に信頼してもらえた結果、外の仕事に同行させてもらう機会が増え、社外の人に名前を覚えてもらうチャンスが増えたんです。
お客さまから信頼を得る方法|サロンワークでは “カメレオン”に徹する
サロンワークでは、最初の挨拶やカウンセリングでの声のトーンや、お客さまに合わせた接客のテンションを慎重に掴むようにしています。チェックするポイントとしては、服装、メイク、髪の伸び具合、お手入れの頻度をはじめ、話すときに目を合わせる人か、自信を持っている人かどうかなど。少ない情報でも、察する力が強ければ「自分のことわかってくれている」という信頼がお客さまに生まれるので、打ち解けやすくなるんです。
「惚れさせる接客」など、自分のキャラを決めている美容師さんもいるかと思いますが、僕は自分のキャラの型を決めません。友だちのように接するお客さまもいれば、礼儀正しい真面目なキャラ、年下のようなかわいいキャラを作る場合もあります。元気に楽しい時間を提供したほうがいいのか、あまり会話をせずに切ったほうがいいのかなど、お客さまによって求めるものはさまざま。状況や必要に応じて、あえて接客を変えていくほうが、お客さまの満足度は高いと思っています。
ただ、接客も大事ですが、技術があってこそ信頼が得られるものだと思っています。そのため、その人に似合うスタイルを素直に提案して、かつ本人に「ワタロー以外には髪を任せられない」と思われるように、美容のスキルを日々磨いています。
>28歳で講師も務めるワタローさん。セミナーで信頼を得る方法とは?