「オーナーを孤独にさせない!」—オーナーとわたし。女性美容師の右腕物語 LABOON 氏川りのさん

オーナーと同じ目線でサロンに関わりたい

 

今はマネージャーという役職についています。でも自分ではあまり役職名を意識していなくて、勝手にオーナーと同じ目線でサロンのすべてに関わっていこうという気持ちでやっています。クリエイションも教育も、できれば経営についてもです。

よく「オーナーは孤独だ」って言うじゃないですか。でもそう感じさせたくないなって思うんです。

自分がおもいっきり好きなことをさせてもらっているので、その場所であるLABOONを守りたくて。そうすると勝手にオーナーと同じ目線で見ようという気持ちになっちゃいます。それに作品づくりに限らず、オーナーと一緒に何かをつくるのが楽しいんですよね。

ただ抱えている責任が違うから、完全に同じ目線になるのはやっぱりすごく難しいです。どうしたらいいだろうと、最近はよく考えています。

やりすぎちゃいけないんだなって

 

もうひとつサロン内での私の課題は、存在感が大きすぎることでしょうか。私はサロン内のいろんなことを自分でやってしまうし、声が大きいタイプなので、サロン内で何かを決めようというときに決定権が私にあることが自然と多くなっています。でもそうすると下の子たちが、自分で考えて動かなくなってしまうし、そのチャンスを奪っているのかもしれないと思うようになりました。

オーナーは私とは逆で、自分でサロンのことを全部やってしまわない人。頼るところはスタッフに上手に頼る。だからスタッフ個人個人が、自分がやらなくちゃって行動し始めて、しっかりしていくんです。そういう立場の取り方を見ていると、やりすぎちゃいけないんだなって教えられます。

うまく存在感を薄めていって、これからは下の子たちが勝手に決めて、どんどんお店を動かしていってくれたらうれしいです。私は私でぐんぐん進んで、その背中を見せていけばいいのかなって。

 

>リニューアルオープンを控えた右腕・氏川さんの密かなねらい

 

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