男性中心サロンの中で、女性美容師がリーダーとしてできる気遣いと行動 ーオーナーとわたし。女性美容師の右腕物語 AFLOAT D’L金子史さんー

後輩女性美容師の“未来”としての私

 

 

忙しいのが楽しくてガツガツやっていた私ですが、10年前くらいに少し働き方を変えました。きっかけは女性スタッフが一気にたくさん退職してしまったこと。女性美容師の後輩にとって、私の存在は自分の未来像に見えるんですよね。そう思ったときに自分の見せ方や、働き方を変えないといけないなと感じたんです。

 

それからは外部の仕事を選ばせてもらえるようにして、休みをとるようにしました。サロン内でもガツガツ意見を言わず、見守るとか待つというスタンスに少しずつ変えていきました。

 

自分にとって節目にもなったと思うので、そこで切り替えてよかったなと思います。外の仕事をたくさんやってはいましたが、元来サロンワークが大好き。サロンワークに集中できるようにもなって、原点に戻れた感じがしています。

 

女性リーダーへのアドバイス

 

「オーナーと右腕」の関係性にしても、それ以外の関係性にしても、男性と男性、男性と女性、それぞれに難しい部分はあるとは思います。そんななかで女性だからこそできることといえば、男性同士の間に入って、いい空気感をつくれることだと思います。それは女性の、いわば特権。

 

私たち女性美容師は、男性になるのは無理じゃないですか。だったら張り合ったり、ぶつかったりするのではなく、できない部分はオーナーや後輩に甘えたほうがたぶんうまくいくんです。がんばるけれど、できない部分はちゃんと頼る。そうやっていい関係性を築いていくと良いと思います。

 

プロフィール
AFLOAT D’L
COO/金子 史(かねこ ふみ)


鹿児島県内1店舗を経て、2000年にスタイリストデビュー。雑誌撮影やヘアメイクなど幅広く活躍。2005年に『Xel-Ha』オープンとともに、代表に就任。現在、AFLOAT D’Lに勤務。

 

 

(取材・文・撮影/QJナビ編集部)

 

  オーナーとわたしの記事をもっと見る >>

  ライフマガジンの記事をもっと見る >>

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング