美容師お宅訪問第6回 お気に入りの器と植物を愛でながら愛犬と共に豊かに暮らす、Broccoli playhair 藤川さんが暮らす部屋
運動オタクで健康フリーク。世界で最も過酷なレースに今秋参加予定
−休日はどんな過ごし方をされていますか?
最近は山で30〜40km走っています。9月末に南米チリで開催されるアタカマ砂漠マラソンに参加するので、そのトレーニングです。本番の大会では、標高3000mの砂漠を1週間で250km走るんですよ。昼間は気温40度、夜は0度近くまで下がるという激しい気温差なので、今夏は炎天下で走る練習もしました。
この大会に出ようと思ったのは、1年半くらい前に参加経験者と飲んでいたとき。いろいろ話を聞いて、酔った勢いで携帯から応募しました(笑)。じっくり考えたら参加できないので、なんでもそうですけど“ノータイムポチリ”って言って、直感でいいと思ったら何でもすぐポチっとするようにしているんです。
−随分と過酷なレースのようですが、普段も運動しているんですか?
もちろんです。朝は8時からジムで暗闇ボクシングを受けて、仕事して帰宅したら10kmほどジョギング。家では腹筋ローラーやケトルベルを使って筋トレをしています。習慣になっているので、1日やらないとお腹が出た気分になってしまうんです。
お風呂で半身浴もします。夏でも必ずバスタブに入りますね。汗をかきながら、大好きな読書を楽しみます。時間を無駄にしたくないので、この2つは僕にとってセットです。本は小説も自己啓発も読みますし、器関連の本もたくさん読みました。人から勧められた本はすぐに携帯から注文します。ここでも“ノータイムポチリ”です(笑)。最近はスポーツの栄養学など健康関連の本が多いですね。
−本でも健康について学ばれているんですね。今後、何か新しい取り組みの予定はありますか?
若い美容師たちの健康に対する意識を、なんとか向上させたいなという思いがあります。アシスタント時代は、僕もカップラーメンばかりだったんですよ。だから肌も荒れたし、手荒れも治りませんでした。でも今なら分かりますが、「食」はすごく大切です。
ただ、僕のライフスタイルを単純に彼らに見せるだけでは「高そうなものを食べてるな」としか思われないだろうし、それを真似しようというモチベーションにはなかなか繋がらないと思うんですね。どのような形で具体的に展開していくかはまだ模索中ですが、例えば社員食堂を作るのも面白いかなと思っています。
器も好きになったことだし、今後は趣味の運動もからめながら自分のライフスタイルや趣味の押し付けみたいな店ができたらいいなと思っていて。体づくりのことであったり、髪のことだけではないヘルシーな影響をお客さまにも与えられるような。ブログなどでも発信を続けて、サロンに来るお客さま以外の人にも勇気を与えられたら、それもうれしいですね。
オーナー/藤川 英樹(ふじかわ ひでき)
兵庫県出身。専門学校を卒業後、六本木の美容室を経て25歳でオーストラリアへ。1年滞在したのち、ハサミと共に世界一周の旅を続けて28歳で帰国。がむしゃらに美容師として働き、30歳で代官山にBroccoli playhairを立ち上げる。32歳で(株)モテルを設立。経営理念は「モテる人を増やす」。
( 取材・文/織田みゆき 撮影/菊池 麻美)
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