今どきメンズの憧れ!「OCEAN TOKYO Harajuku」代表取締役の三科光平さんが業界の第一線にいるワケ 後編-
SNSを活用したおかげでお店経営がうまくいったんです
-OCEAN TOKYOはオープンした当初から好調だったんですか?
AKROSの店長、副店長、月450万も売り上げている人、この3人が一緒にサロンを立ち上げるというので、「混ざっちゃいけないものが混ざっちゃった!」と業界内での話題性はありましたね。でもオープンしたばかりのときは、いろんな事情があって雑誌の撮影もできなかったので、オープンしたことさえ知らない人もいたくらいです。でもそれはチャンスでもあったんです。「雑誌での発信が期待できないなら自分たちでできることをしよう!」ということで、SNSで発信をしたのが話題になり、その結果、雑誌の撮影のオファーもくるようになりました。
-OCEAN TOKYOで髙木さんと一緒に仕事をするようになって、三科さん自身、美容師としての変化はありましたか?
今さらなんですが…美容師って技術だけじゃダメなんだなということに気づかされましたね。髙木の気遣いだったり、接客だったり。スタイリングの考え方も高木と僕は全然違うんですよ。僕は「お客さまの美意識を高めてあげよう」という気持ちが強いのですが、髙木は「ワックスをつけたくないなら、つけなくていいじゃん」っていうスタンス。その人のレベルに合わせて、その人が求めることをやってあげるという感じですね。
それまで「これが正解なんだから」と無理矢理やっていた部分がありました。今は「最初はドライだけで仕上げてみよう、次はアイロンを使ってみよう、もしそれでも難しかったらパーマをかけよう」と1年間の計画を立ててスタイリングのアドバイスをするようにしています。高木と出会って、別のやり方を知ることができたおかげで、今までよりもお客さま目線に立てるようになったのかなと思います。
-三科さんはAKROSでも、OCEAN TOKYOでもリーダーをやられていますが、リーダーとして大切にしていることはありますか?
自分自身がインプットをやめないこと。スタイリストになって、ある程度技術が向上すると、新しい技術を学んだり、基礎を学び直したりしなくなってしまう。教える立場になると理論立てて教える必要が出てくるのですが、そのときにすべてに理論立てて教えられるよう、勉強しています。もちろん、美容だけでなく、マーケティングやブランディング、心理学、統計学なども、本を読んで学び、アウトプットできるときにはアウトプットしています。SNSの使い方、動画の撮り方なども学んでいますよ。