今どきメンズの憧れ!「OCEAN TOKYO Harajuku」代表取締役の三科光平さんが業界の第一線にいるワケ 前編-
おしゃれキングになると絶対成功できる。ならキングにならなきゃ
-先ほど人と関わるのが苦手とおっしゃっていましたが、入社当時はお客さまと話すのに苦労したのでは?
そうですね。入社してすぐのアシスタント時代は、人としゃべることが全然できなくて苦労しましたね。いらっしゃいませから、シャンプーしてフロアにお通しするまで、必要事項以外はまったく話ができなかったんです。入社してすぐはオーナーのアシスタントについていたのですが、あまりにも会話ができないので、お客さまにカラーを塗っている横でオーナーに激怒されましたね。常連のお客さまだったので、(オーナーが激怒する姿に慣れているのか)笑っていましたけど。
-その話下手は、どうやって克服したのでしょうか?
接客の本を読んだことも理由のひとつだと思うのですが、それよりも、美容室にきている以上は美容のことに興味があるに違いないということで、美容理論だとか雑学の勉強をしたことが役立ちました。最初はシャンプーとかトリートメントの成分について勉強して、ひたすらそればかり話していました。やっぱり美容の話はお客さまからの反応がいいので、リターンしてくださったお客さまにも新たな話題を提供できるように、さらに勉強をして、知識を蓄えていきました。
-技術的な面でアシスタント時代に苦労したことはありますか?
技術的な面ではないです。シャンプーをしているときにはカラー、カラーをしているときにはパーマと、やっている技術よりもひとつ先の技術を勉強していたんです。営業中に技術を見たり、専門書や業界誌を読んで勉強したりと、事前にしっかり頭に叩き込んでいたので、苦労することはありませんでした。
-AKROSでは、デビューしてすぐにトップスタイリストになったそうですね。客観的にご自身を見て、どうしてお客さまの支持を集められたのだと思いますか?
美容師になるまえに、美容師になるための核に向かって動いていたというか、事前の準備を怠らなかったので、集客にはほとんど苦労していないんですよね。僕は高校3年生でサロンモデルを始めたんですけど、本当は写真を撮られるのが大嫌い。でも「サロンモデルしていたらいいサロンに入れるかも」と思って、サロンモデルをすることにしたんです。
AKROS時代に、『チョキチョキ』という雑誌のおしゃれキングになったんですが、これも集客を意識して狙っていた称号です。僕たちの時代は、おしゃれキングになったら成功を約束されたようなものだったので、是が非でもならないといけない。「せっかくなら1位じゃないとダッセエな」と思って。もちろん周囲も協力してくれました。AKROSのオーナーを含め、みんなが『チョキチョキ』のおしゃれキングになれるようにサロンを上げて協力してくれたんです