「オーラを引き出すメイク」でスターダムを駆け上がる! 超感覚派、Null葉月さんがメイクで生み出す世界観の先に見据えるものは?
お客さまに合った完成形がオーラのように見える「オーラを引き出すメイク」
最初は自分のメイクに「性格も変えるメイク」という名前をつけていたのですが、よりキャッチーなものにしたいと思って考えたのが「オーラを引き出すメイク」です。
私が個人的に好きなのは、派手でダークな世界観。打ち出したいテーマもクールなものが多いので、今フィード投稿に載せているのも、同じような世界観のものが多いです。一方、お客さまは本当にいろいろなタイプの方がいるので、たとえばコンサバ系やかわいい系でも求められるメイクは一通りできる引き出しがありますし、自信を持って手掛けています。というのも、私、これまで自分のスタイルも本当にいろいろな系統を通ってきたんです。韓国系、パンク、スポーティ、カジュアル、ゴシック、ロリータ……自分が経験したからこそそれぞれの世界観が持つ“かわいさ”がわかるので、それをお客さま一人ひとりに当てはめている感じですね。
よく、メイクの技術をどうやって高めていったか聞かれるのですが、私の場合は本当に独学なんです。これまでいろいろな系統のメイクを見てきて、それをコピーできる能力が高いのもあると思います。ただ、自分のメイクについて考える中で最近わかったことが一つあって。ちょっとスピリチュアルっぽいですけど、集中してメイクをする人の顔を見ると、直感的にその人に似合うメイクの完成形が見えてくるんですよね。ある意味、本当にオーラが見えるというか。
それをもとに施術しているところがあるので、人に自分のメイクの技術を伝えるのがすっごく苦手なんですよ。自分が思い描いたメイクは100%再現できるけど、直感でやっているので言語化できないんです。メニューにはメイクレクチャーもありますが、これは、そのときにどんなメイクをしたのかをそのままお客さまに教えるだけなのでなんとか出来ています(笑)。
お客さまの中には、お任せでオーダーされる方もいますし、こうしたい! という要望がある方もいらっしゃいます。ただ当たり前のことですが、お任せとは言えども、お客さまの好みと真逆のメイクはしません。お客さまのファッションを見たり、じっくりカウンセリングをして、どんな方向性にするのかはきちんとすり合わせてからメイクするようにしています。
ありがたいことにSNSで広まってからは予約が絶えない状況です。遠方から来てくださる方もいらっしゃいますし、貴重な1回の来店で満足のいくメイクをするためには、私が簡単な気持ちで勝手には決めてはいけないし、絶対に向き合わないといけないことなんですよね。
>クリエイティブなメイクが評価されたのも、普段のサロンワークがあったから