Z世代のスター発掘! 開始からわずか半年でInstagramフォロワー6万人! noi Calm浅野詩穂(あさの しほ)さんのセルフブランディングとは?
SNSでの競争がどんどん激しくなっている近年。デジタルネイティブ世代の若手美容師たちは、どんな武器を持って激しい競争の中を勝ち抜いているのでしょうか?
今回は、渋谷のサロン・noi Calmでトップスタイリストを務める浅野詩穂(あさのしほ)さん。今年春に本格的にSNSに取り組み始め、またたく間に6万人以上のフォロワーに支持されるようになった浅野さんですが、どのようにブランディングを行っているのでしょうか? ご自身の美容師としての強みや、セルフブランディングで悩んでいる同世代の美容師さんに向けてアドバイスも語っていただきました。
“出たがり”が功を奏し、新卒で就職したサロンでは歴代1位のスピードでデビュー!
三重県の高校を卒業後、上京して都内の美容専門学校に入学しました。学生時代の私は、真面目で人前に出るのが大好きなタイプ。コンテストもやりたいし委員もやりたい!と、片っ端から参加していました。私と同じように地方出身者も多く、やる気がある同級生が多かったので、埋もれないようにしなきゃ!と考えていましたね。
今、美容師としては6年目で会社は2社目なのですが、新卒の就職活動のタイミングでは、大きなところではなく、小さめでアットホームなサロンで働きたいと思っていて、前のお店に決めました。
そのサロンはだいたい3年半でデビューするのが通例だったのですが、「歴代1位のスピードでデビューしたい!」と考えていたので、それをモチベーションにがんばりました。当時、オーナーが「だったら、デビューまでを逆算しながら練習するといいよ」と教えてくれたので、自分でスケジュールを作って、6カ月でここまで、1年でここまで、と目標を立てていましたね。そのスケジュールに遅れが出るたびに巻き返して遅れを取り戻しながら、“出たがり”の性格も功を奏して、2年目の冬に歴代最速でデビューすることができました。
新卒から5年間お世話になったそのお店は大好きで、アットホームな雰囲気も自分に合っていました。ただ、20代半ばになって、もっといろいろやってみたいと考えるようになったんです。新しい場所で揉まれるのもいい経験かも、と今のサロンがオープンするタイミングで移ってきました。
今、こうしてInstagramでたくさんの方に見ていただいているのも、こうして取材を受けているのも、この転機があったからこそかもしれません。大きな分かれ道でしたが、決断して良かったなと思います。
役に立つものなら埋もれない! 意外となかったボブのカジュアルなヘアアレンジ
Instagramのアカウントは学生の頃からありましたが、自分が載せたいものだけを載せていて、本格的に取り組み始めたのは今年の4〜5月頃なんです。
本気で取り組むにあたってルールをふたつ決めました。ひとつは、「1日3投稿」。もうひとつは、「その3投稿の中に必ずセルフアレンジのリールを載せる」というもの。内容をセルフアレンジにした理由は、「これだけ隆盛しているSNSで今から頭角を現すには、役に立つものか圧倒的にビジュアルで目を引くものがないといけない」という先輩のアドバイスからでした。ボブのヘアアレンジって、コンサバ寄りのものはたくさんあるのですが、私が今載せているようなカジュアルなものが少なかったので需要があるかも、と考えて。それに、セルフアレンジなら自分の髪を使って朝晩いつでも撮影できる、と思ったんです。
実は、それまでアレンジはすごく苦手でした。なので、最初のうちは他の美容師さんがやっているアレンジを参考に、自分なりにカジュアルな要素を入れたりヘアアクセサリーで特徴を出したりすることが多かったです。セルフのアレンジは“時短”の需要もあるので、コテで巻いたりはせず、最低限の手数でできるものを意識しています。
最初に反響があった投稿は、5月にアップしたセルフアレンジのリールです。当時は、フォロワー数が4000人くらいだったので、「1万回再生いった!」と喜んでいたのですが、今や453万回再生(※2022年11月現在)まで伸びていました(笑)。
これをきっかけに他の投稿も見てもらえるようになり、1日2000人ずつフォロワー数が伸びて1週間で1万人くらい増えたことも。「続けたら意味があるんだ」と手応えを感じた出来事でした。
Instagramが集客に繋がり始めたのは、それから2〜3か月後でしたね。
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>尖りすぎず、“行きやすい”と思ってもらえるブランディングを意識
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