モチベーションアップのためにまずは環境整備を

－最後に中野さんは美容師のやる気をアップさせる「モチベーター」でもあるとのことなので、モチベーションの上げ方も教えていただけますか。

「モチベーションが上がりません」という相談はよく受けます。はっきり言ってモチベーションは自然に上がるものではありませんし、自力で上げられるものでもありません。実はモチベーションの上下は周囲の環境による影響が大きいのです。極端なことを言えば、モチベーションの高い人のそばにいれば、自ずと自分のモチベーションも高くなります。だってほら、感情は伝染しますからね。

とはいえ自分のモチベーションの低さを環境のせいにしていても何も変わりません。モチベーションを上げたいなら、周りの環境を自分の手で整えることから始めてみましょう。付き合う人を変えてみたり、目標とする人と親しくなるようにがんばってみたり。まず自分にとってもモデルとなる人を見つけること。そしてその人たちを観察し、真似し、できれば一緒に過ごしているうちに、やる気が高まるきっかけがつかめるはずです。ちなみに僕の場合は、20代の頃に、年収1,000万円を目指したくて、年収1,000万円以下の人とは付き合わないということを徹底しました。本気でモチベーションを上げたいなら、そこまで徹底したほうが良いと思います。

モチベーションの上げ方にしろ、感情のコントロールにしろ、パターンブレイクの習慣にしろ、自分の中に根付くまでには2年、3年はかかります。それまでは慣れないことを意識し続けないといけないので、本当にしんどいでしょう。でもこれが日常になった頃には、お客さまが自然とファンになる、そんな美容師になれているはずです。

プロフィール

美容業界NO1エンタメ型成功コーチ／中野友介

1981年、京都府出身。エンターテインメントを駆使して夢の実現をサポートする成功コーチ。24歳のときにメンターとなる美容室オーナーと出会ったことで人生が激変。「この人みたいな成功者になりたい！」と強く思うようになり、「おバカな自分でも成功できるメソッド」（＝なぜバカメソッド）を開発。現在、美容室のアシスタント＆スタイリストのやる気をアップさせる「モチベーター」として、また売り上げアップをサポートする「成功コーチ」としてセミナー等で活躍。著書に『なぜかうまくいく バカがやっている驚きの成功法則』（かんき出版）、『一度会っただけで熱狂的なファンに変える「指名力」』（髪書房）。

（取材・文・写真／福田 真木子）

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