新世代エースを探せ! ヘアアレンジという武器を使ってキャリアップしたdrive for garden一番合戦彩さん
インスタグラムにヘアアレンジを投稿したことから自分の強みを発見
-アシスタント時代、デビューしてから苦労したことや挫折しそうになったことはありますか?
アシスタント時代は気合いで頑張れたのですが、逆にスタイリストデビューしてからモチベーションが下がってしまったときがありました。売り上げは伸びないし、撮影の指名もなくて先輩から振られる撮影をこなすという感じ。
私は同期の中で一番デビューが早かったのですが、デビューして1年経ってくると遅れてスタイリストデビューした同期たちがどんどん活躍し始めたんです。それぞれが各々の個性を活かした仕事だったり、コンテストだったりと活躍しているのに、自分だけ売り上げも伸びず、方向性も見失ってしまって。「私ってなんの取り柄もない」とものすごく落ち込んで、どうしようかと悩む日々が続きました。
-辛い時期をどうやって乗り越えたのでしょうか?
きっかけは、高橋(※1)の「インスタでヘアアレンジあげてみなよ」という一言でしたね。その当時は、インスタグラムで集客している美容師が出始めた頃で、まだGARDEN内ではインスタグラムをやっている人がいなかったんです。「インスタで本当にお客さまがくるのか検証しようよ」と高橋に言われ、二人で始めました。まだほかには誰もやっている人がいないので、お互いにいいね!を押し合っていました。
「へアアレンジなら、私の強みって言えるかもしれない」とインスタグラムに投稿し始めたら、先輩がそれを知ってくれて、そこから専門学校のアレンジセミナーをさせてもらったり、ヘアサロンをまわって講習をさせてもらう仕事をもらったりするようになりました。実際に、インスタグラムを見て来店してくださるお客さまも増えましたし、最近はようやく、「ヘアアレンジなら一番合戦」というのがGARDEN内でも浸透してきて、美容師としても自信が持てるようになりましたね。
※1高橋俊友氏。Grow by GARDENの代表として活躍中。
-インスタグラムを始めて、お客さまがどれくらい増えたのでしょうか?
2013年11月くらいにインスタグラムを始めたのですが、2年目のときに、1年間で250人以上のお客さまをセットしていました。毎月、20〜30人。ほとんど新規だったんです。ヘアセットの写真検索をしたお客さまが私の投稿を見て、そこから私のインスタグラムに飛んでいただき、私が作ったヘアスタイルを見てくださった。それがきっかけで、来店してくださっているみたいです。
GARDEN harajukuから銀座のdrive for gardenに異動してからは、特に成績が伸びました。銀座だとお客さまが来店しやすいのもあると思うのですが、銀座にいらっしゃるお客さまの好みと私がつくるヘアアレンジの大人っぽいテイストがマッチしていたんだと思います。同時にカットにきてくださるお客さまもものすごく増えましたね。