新世代エースを探せ! 飄々とした表情の下に熱情を秘めたDADA CuBiC永江浩之
師に成長した姿を見てもらいたくてコンテストに出場
-永江さんは、TOKYO BEAUTY CONGRESS 2013でグランプリを獲得されていますが、そのときの気持ちを教えてください。
コンテストに出る頃には、植村の体力も落ちてきていて、サロンワークもしばらく休んでいる状態でした。審査ができるのも最後かもしれないと言われていて。だから、『結果がどうであろうと、自分が頑張ったところを植村に見てもらいたい、成長した姿を見てもらいたい』その一心でコンテストに臨んだんです。
その結果、レディースカット部門でグランプリと審査員賞・ジャーナル賞などを受賞(大会初の5冠)することができ、植村には、『おめでとう、よかったよ』と言ってもらいました。とても厳しい人だったので、褒められたのは初めてだったんじゃないかな。表彰台を降りるときに、植村の方からこちらにきてくれて、言葉をかけてくれたことは今でも忘れられません。
-グランプリを獲得したことで、なにか変化はありましたか?
業界誌や雑誌の撮影、セミナーなど、自分を表現する場所をもらえるようになったことが大きい変化ですね。コンテストという大きいことで一等賞になれたことで自分に自信もついたし、結果につなげることの大切さも学びました。
-植村さんからの指導、コンテストからの学びを経て、今の永江さんの美容師としての強みは?
僕の強みは、妥協しないところです。自分がいいと思ったことにどれだけこだわれるか。先ほどもお話しした通り、お客さまにはいろいろな方がいて、年代も、好みも、性格も育ってきた環境も違いますよね。でも、僕が共通して思っているのは、似合ってほしい、本人が気づいていないことにも気づいてあげたいということ。
最初は、お客さまの言われた通りにやっていたこともあるのですが、それだけではダメなんですよね。きちんとお客さまと本気で向き合って、説明して、プロとして責任を持って提案していかないと。お客さまのイメージする雰囲気を取り入れながら、デザインの重さや軽さだったり、長さだったりを僕なりのこだわりを入れてつくりあげることで、自分はもちろん、周囲からも素敵だねと言われるスタイルになると思うんです。僕の強みは、そういうことに、とことんこだわれるところなんだろうと思います。