新世代エースを探せ! BRIDGE並木一樹さんが語る美容師とファッションの関係
おしゃれであることは売り上げに直結します
-並木さんといえば、ファッショニスタとして雑誌でも取り上げられるほど。おしゃれに悩む美容師さんもいると思うのですが、まずサロンのファッションで気をつけるべきポイントは?
「僕の場合は、動きやすい格好というのが大前提です。BRIDGEはファッションに関しては自由なんですよ。夏はサンダルでも許されるんです。自分がどういうタイプのファッションが好きなのか、お客さまが分かる格好をした方がよいと思います。
美容師さんはおしゃれな格好をするべきだと思いますよ。おしゃれじゃないスタイリストにカットされたいかというと、そうではないですよね。おしゃれであることは、ときとして売り上げにも影響を与えるんです」
-トレンドの情報収集も重要になってきますよね?
「そうです。週イチくらいの頻度で、トレンド本や雑誌を扱う本屋に行って情報収集をしています。雑誌では、男性誌だけじゃなく、女性誌も読みます。美容師は流行している女性のメイクやファッションも分かっていないといけないですから」
-雑誌などで並木さん自身が取り上げられることも多いですよね。メディアで注目を浴びていることを客観的にどう捉えていますか?
「ありがたいです。でもメディアで紹介されているからって天狗になるわけでは…。たまにイケメン美容師なんて紹介されたりすると、照れくさいですし。雑誌衰退なんて言われていますが、今でも雑誌の影響力はあると思っています。雑誌を読んで、それからSNSをチェックして、そしてお店に来店するお客さまも多いので」
-美容師さんの中には雑誌の編集者たちと知り合いになりたいと思っている人もいます。並木さんはどうやって知り合ったんですか?
「うーん。身も蓋もないことを言ってしまうんですが、偶然の出会いで知り合ったんです。たまたま街を歩いていたら、雑誌の人からスナップをお願いされて、交流が始まったんです。でもスナップをお願いされたときも、『これは仕事なんだ』と思って、全力で取り組むようにしています。ひとつひとつのことが仕事に繋がるんです。雑誌に載ることも仕事に繋がるから頑張る。
僕、アシスタント時代からブログを継続的にアップしていたんです。なぜかというと、スタイリストとしてデビューしたときにブログが売り上げに直結すると信じていたから。電車移動中に、Instagramに写真を上げて、ブログも書いて…大変ですけど、未来の自分にプラスに働くことだと信じて、コツコツと作業を続けていました」