新世代エースを探せ!「Belle」若林紀元さん「店長になって自分中心からお店中心になった」
2010年のオープン以来、店舗も3店舗に増え、押しも押されぬトップサロンへと成長中の「Belle」。3店舗のなかでも、「半歩先行くおしゃれ感」という「Belle」のブランドイメージをもっとも体現しているのが表参道店です。
こちらの店舗の店長を任されているのが、31歳の若林紀元(わかばやしのりもと)さん。29歳で店長になり、お店を切り盛りしている若林さんは、「Belle」の顔であると同時に、これからの美容業界を牽引していく存在。そんな若林さんに、店長としてどうお店を切り盛りしているのか? また、美容業界の将来の展望などを伺ってきました。
店長を任されたけど最初は葛藤がありました
-美容師になろうと思ったきっかけを教えてください。
子どもの頃からものをつくることが好きだったんですよね。父親が車関係の仕事をしていたこともあり、バイクをいじったり、工具を持って車の修理を手伝ったりしていました。高校に入ってからは、その興味がファッションの方に向かって、友達の髪を切ったり、カラーをしていました。ドラッグストアでパーマ用の薬剤を買って、友達の実家の美容室からロッドを借りて、パーマをかけたこともありました。何かを作ってカタチにしていくということが好きだったので、どんどん髪の毛への興味が高まってきて、美容師を目指すようになりました。
-専門学校を卒業してからのキャリアは?
最初は山梨県のサロンに就職しました。そこのサロンでは約1年働き、スタイリスト手前まで行ったのですが、「もっとカットのことを勉強したい」という思いが沸いてきて…。じゃあ別のサロンに転職しようと思い立って、そのときに雑誌や業界誌で気になっていたスタイルをつくっていたのが青山の有名サロンでした。それで履歴書を送って受けたら、内定をもらえたんです。
-そして青山のサロンから「Belle」へ転職されたそうですね。なぜ「Belle」へ?
「Belle」の代表の飯田と堀之内は、青山のサロンのときの先輩なんですが、実は山梨時代からずっと2人のスタイルが好きだったんですよね。もちろん本当に2人の人間性も素晴らしくて。僕は青山のサロン時代、ずっと堀之内にアシスタントでついていたのですが、信念がブレないし、言葉に嘘がない。素直に尊敬できる存在だと思っていました。それで僕の方から、「Belle」に入れてくださいとお願いしたんです。
-そして29歳という若さで店長に就任しましたね。
2014年1月1日から店長をやらせてもらっているのですが、その内示を初めて聞かされたのが2013年の忘年会のときだったんですよ。「来年から店長やってもらうから」と言い渡されました。思ってもいなかったので本当にビックリしましたね。
-店長をお願いしたいと言われたときどう思いましたか?
代表2人が店長というポジションをものすごく大切に思っていることは、一緒に働いてきて嫌というほど分かっていたので、正直、少し戸惑いました。店長って人をまとめる立場なので、人から信頼される人間じゃないとダメだと思うんです。僕なんかが店長になって大丈夫なのかなと葛藤はありました。