フォロワー4万人超えのnanokaさん。「かわいくなりたい」女の子たちから圧倒的な支持を集める理由は? #Z世代のスター発掘!
フリーに転身して叶えた、お客さまに共感する接客
フリーランスとして働き始めて2年ほど経ちましたが、一人ひとりのお客さまとじっくり向き合える働き方はやっぱりすごく自分に合っていますね。今のサロンに来てから、前社で一番忙しく働いていた時期の顧客だった方が久しぶりに指名して来てくれて。「なのかちゃんが最初から最後まで施術してくれるなんてレア!」とおっしゃるので、「今はレアじゃないんだよ! 声が枯れるまでおしゃべりしようね」と話したのを覚えています(笑)。
施術時間も長めに取っているので、1日の予約数は限られていますが、お客さまの遅刻やメニュー変更にも対応できるし、ゆっくり過ごしていただくこともできるようになりました。
私がメインで打ち出しているのは、カラーとアレンジです。カラーもアレンジも私より上手な人はたくさんいるのはわかっていますが、「好き」という強い気持ちがあるし、「どうやってやろうかな」と考える時間も楽しいですね。
お客さまへのヒアリングでは、“似合わせ”を考えて提案することにこだわっています。たとえば、ナチュラルメイクでファッションもシンプルなお客さまから、派手なデザインカラーをやりたいとオーダーをいただく場合。サロンの中では良くても、外に出てから「あれ、自分には合ってなかったかも…」とがっかりしてしまうことがあると思うんです。せっかく楽しみにサロンに来てくれるんだから、帰ってからもなるべく後悔しないように、その方に合ったパーソナルな提案をするようにしています。もちろん、絶対に挑戦したいというお気持ちがある場合は喜んで背中を押しますよ!
これまでいろいろな働き方をしてきましたが、私の美容師としてのあり方はずっと一貫していて、「等身大でフラットにお客さまに向き合う」ことがポリシーです。
美容師はヘアや美容のプロなので、「かわいくなりたい」「垢抜けたい」と頑張っているお客さまにアドバイスする場面も多いですが、上から目線ではなく「一緒にかわいくなろうね!」と必ず同じ目線に立ってお話ししますね。
なので、最近はInstagramでも等身大の自分のことも発信しています。私が作るヘアだけでなく、「まつげパーマ行ってきた」「ネイル変えたよ」というプライベートの投稿があると、「かわいくなりたい」という気持ちに共感してもらいやすいかな、と思って。以前のように美容師らしい投稿をしなくちゃ!と縛られるのではなく、今は自由に自分の好きなことを発信できるようになりましたし、それがお客さまにも好評で嬉しいです。
今後の働き方としては、地方出張でのサロンワークを増やしたいですね。以前、福岡に出張してサロンワークをしたのですが、お客さまの予約もありがたいことに埋まってくれたので、他の地域や地元の札幌でもサロンワークしてみたいんですよ。
フリーランスだからこそできる身軽な働き方を活かしたいなと思います!
- プロフィール
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GO TODAY SHAiRE SALON 原宿Liber店 /スタイリスト
Nanoka
北海道出身。北海道美容専門学校卒業後、都内でフリーランススタイリストのアシスタントに就く。その後2社を経て、現在はフリーランスとして働いている。SNSでは自らをアイコンにした等身大の発信が人気となり、現在は4.1万フォロワー。ヘアアレンジと着付けを両方できるメニューも評判。
Instagram:@pompom_nanoka
(文/須川奈津江 撮影/泉山美代子)