本気で美容師をしていれば技術、モチベーション、接客、教育、経営、とさまざまなフェーズでそれぞれの壁にぶち当たるのが必然。そんな数々のつまずきや悩みを「本」で解決してきたのが自他共に認める読書美容師であるGallca（ガリカ）中村飛鳥（なかむら あすか）さん。中村さんは自分が悩むようなことは必ず先人もぶち当たって、解決策を提示していると言います。今悶々と悩んでいる問題を「本」で解決できるならそんなにいいことはありません。そこで！このシリーズでは美容師さんの陥りやすいお悩みに合わせて中村さんに「効く本」を処方していただきます。

今回のお悩みは【なんとなく将来が不安】。アシスタントさんからオーナーさんまで誰でも持ちえるお悩みですよね。漠然と心配していないで何が不安なのかしっかり向き合えば大丈夫！是非チェックしてくださいね。

僕の経営するサロンGallicaの名前の由来は図書館から来ています。それは、私自身が沢山の本を読んで、本のおかげで、自分の人生が良くなったという思いがあるからです。

今でこそお店を経営していますが、美容師になってから独立するまでに沢山の悩みがありました。その時に役にたった本や、当時の自分に紹介したい本を、私の独立するまでのストーリーをまぜつつ、紹介してきました。今回が最終回です。

当時若手スタイリストだった私は先月ご紹介した『嫌われる勇気　自己啓発の源流「アドラー」の教え』からの学びを実践し、スタッフと協力して順調に売上を上げていきました。月売上も300万を達成し、順風満帆に見えたかもしれません。でも給与や働き方、将来どうしていきたいか、人生について等、これからのことを考えると、なんとなくこのままでいいのかな？と不安に思うようになっていました。
そんなわけで、第六のお悩みは【なんとなく将来が不安】です。

将来が漠然と不安。どうしていくべきか。そんな時に読んで欲しい本がこちら、

『一冊の手帳で夢は必ずかなう』
熊谷正寿 ／著　株式会社かんき出版

です。

この本は手帳を単にスケジュールの管理や備忘録としてではなく夢を叶えるツールとしての使い方を紹介してくれています。
夢手帳、行動手帳、思考手帳の３つの作り方が出てくるのですが、
私がまず実践したのは夢手帳。

人生は仕事だけではない、プライベートも大事。とはいえ、仕事も大切な人生の一部。どちらを大事にするかという話が多い中、この本では、仕事・プライベートだけでなく、その土台となる、精神や心・健康・知識や教養までもを充実させることで、お金や欲しい物がついてくるという考えになっています。

①精神や心  ②健康  ③知識や教養  ④仕事  ⑤プライベート  ⑥お金や欲しい物
６つの項目をそれぞれで理想の自分を思い浮かべ、全てどうしたい、どうありたいかを考えていくのです。そして、それぞれで、今の自分を見つめ直すきっかけにもなりました。

＞人生の土台を作るために考えるたった３つのこと