“もっと自分が好きになる”カウンセリングメソッド

カウンセリングで大切なのは、その時点で自分のことを理解してくれていると信頼してもらうこと。あぁ、この人自分のことが分かっているなと思ってもらう。そして骨格診断やタイプを踏まえて、その裏付けとして似合う髪型を理論的に提案していきます。

「こういう風になりたいなら、こんなシルエットが良い」「スタイル良く見せたいなら、この髪型がおすすめ」など、お客さまが求めているものが分かれば、こちらも自信を持って提案が出来ます。あとは「具体的に誰に褒められたいのか」も明確にした方がいいですね。友達なのか、恋人なのか、異性なのか同性なのかで、スタイルの方向性が変わってきます。

また先ほど少し話しましたが、まずは目線が合うかどうかもカウンセリング前の大切な情報です。目線によって、その人がどのように話すのか、どのように自分を扱って欲しいのか、そして自分をどのように成長させたいのかが、なんとなく漠然と見えてきます。

そしてもちろん、話し方や伝え方も相手に合わせるのも大事。目線が最初から合う薬指タイプの人は、リアクションをすぐ返してくれるし、最初からオープンに自分のことを話してくれます。その場合は、うんうんっと肯定することで話が進めやすくなります。一方で人差し指タイプは、最初は警戒して、言いたいことが言えないという人が多い。その場合は慎重に、少しずつ紐解きながら距離を縮めていきます。ただ一度仲良くなると、一気に心を開いてくれます。人差し指タイプの人には、どういうアクションを起こしたら反応してくれるのか、めちゃめちゃ研究しました。

実際には「モテ髪」というよりも、自己肯定感がより強くなるようなスタイルを見つけてあげることが一番大事なのかなと思います。20代前半は自分のやりたい髪型で溢れているけど、20代後半から役職が付いたり、人生の色々な選択をする時期なので、自分に似合う髪型を見つけて、自信が持てたり、人から認められたり、自分を好きになれる後押しが出来れば良いなと思っています。それが結局、その人の「モテ髪」なのです。

プロフィール

関根竜太（せきね　りゅうた）

1989年東京生まれ。国際文化理容美容専門学校渋谷校を卒業後、都内2店舗を経て、2021年3月MOTO shibuyaをオープン。骨格診断や顔診断を活かした似合わせを5000人以上に診断。2018年に開設したYouTube「モテ髪チャンネル」では、似合う髪型を理論的に解説。現在登録者数4.3万人。

@ryutadon

　（文・水戸怜子／撮影・池谷友秀）

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