grico エザキヨシタカが作る、リクエストQJナビ『今月の1枚』Vol.3

 

わずか14分で印象を変えるエザキテク

 

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-1枚目のスタイル作りのポイントを教えて下さい

 

「ウェット状態の髪にスタイリング剤を揉み込んで毛流れを出してあげます。さらに全体にパウダートリートメントをつけてあげて、手ぐしで揉みながら、最後にスプレーをさするようにふってスタイルの完成です。もともとの髪の動きを活かして、空気感を取り入れたスタイルに仕上げました。

 

カラーリングはgricoでずっと人気のあるローライト×ハイライトの組み合わせです。明るくなりがちなハイライトもローライトを入れてあげれば顔周りがぐっと引き締まって見えるので、オフィスのドレスコードが厳しくない大人の方にもおすすめです」

 

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-2枚目のスタイル作りのポイントを教えて下さい

 

 

「おろしていた前髪を立ち上げて、衣装に合わせた大人っぽい雰囲気に。コテも2〜3箇所くらいサイドの毛先に、ニュアンス程度のクセ付けをしてあげて、3〜4分ほどで完成です。

 

メイクはジェルライナーを引いてあげて、さらに印象深い目元に仕上げました。リップは赤味のもの使ってセンシュアルな印象に。かっこいい、大人の魅力ある雰囲気に仕上げました」

 

 

-今回の撮影では、衣装ありきでスタイルを決めていくのもとても印象的でした

 

「以前、東京コレクションでとあるブランドのヘアをお手伝いしたときに、そのブランドのデザイナーに『髪の毛先行はカッコよくない』と言われてから、僕の中で、ヘア作りの意識が変わりました。

それまでは撮影やショーのヘアスタイルは作り込んだスタイルも作ってきたけど、その言葉を受けてから、年数が経って見返してもかっこいいと思える普遍的なスタイルを作っていこうと思いました。そこからどんな撮影でも衣装ありきでどんなヘアにしようか。ということを考えるようになりましたね」

 

-短時間でスタイリングをするところを見てもらいたいとのことでしたが、どういう意図だったんでしょうか?

 

「撮影などでたくさんの美容師さんとお仕事をさせていただいていますが、長い時間髪を触ってスタイルを作る美容師さんがいますよね。もしお客さまにも同じように時間をかけてスタイリングしていたら、お客さまはその美容師さんから離れていってしまうと思っています。

 

長く髪を触っている(=スタイリングの時間が長い)ほど、お客さまを置き去りにしてしまう。その置き去りの時間のことを僕は“魔の時間”と言っていますが、その“魔の時間”を作ってしまうとお客さまに『自分で再現できない』と思わせてしまいますよね。

そうならないためには、短時間でスタイリングできるようなカットする、簡単なスタイリングでも、かっこいいスタイルが作れる。髪だけを見るのではなく、お客さまと向き合って施術をしてほしい。ということをこの記事を見ている美容師さんに伝えたいし、伝えていきたいと思います」

 

プロフィール
grico
代表/エザキ ヨシタカ

2009年、東京・原宿に『grico』をオープン。 2012年、アパレルブランド『grico clothing』を開始。 現在では、サロンワーク以外にも、数々のファッション誌・業界誌等の撮影、 芸能人・モデル・国内外でのコレクションのヘアメイク、全国各地でのセミナーの講師etc... 多方面で活躍中。

 

(ヘア/エザキ ヨシタカ[grico] メイク/原田 直美[grico]  撮影/岩本 良介 モデル/下村 沙季)

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