さまざまなアプローチで徹底的に自己分析。「なんだかうまくいかない」を掘り下げて課題を発見─DaB 山崎佑太さん

プロフィール

DaB DAIKANYAMA
副店長／カラーラボ所属／山崎 佑太（やまさき ゆうた）

1996年生まれ。岐阜県出身。中日美容専門学校を卒業後、2016年DaBに入社。サロンワークを中心に、スタッフの育成、指導を務める。デザイン性の高いカラーテクニックに定評があり、ハイトーンカラーからバイカラーまでさまざまなデザインカラーを得意とする。お客さまからの信頼も厚く、一人ひとりのファッションに溶け込むヘアデザインを提供している。

─あなたの目標を教えてください。

美容師としても、人としても信頼される人物に成長したいと考えています。イメージは、当社の社長である八木岡や、専務の小野。たくさんの人から信頼され、支持される、かっこいい人になりたいです。その第一歩として、DaBのいずれかの店舗の店長になることを近い目標に掲げています。

─どのようにしてその目標を見つけましたか？ 

店長になることは、代官山店の副店長を任されてから次のステップとして自然と意識をするようになりました。また、副店長としてやっていく中で、人として成長しないといけないなと気づいたんです。以前は自分のことだけを考えて仕事をしていましたが、自分だけでなく、DaB全体を飛躍させていきたいと思うようになりました。そのために、働いている環境をよりよく改善したり、スタッフ一人ひとりのお給料を上げたりして、美容師の価値や、スタッフのモチベーションを上げていきたいと考えています。

─目標を見つけるために大切にしていることを教えてください。

自分自身を素直な気持ちで見つめ直すことです。僕は日頃から、ふとしたときや、なにか上手くいかないとき、未熟だと感じるときに、自分を客観的に分析し、その理由や解決する方法が見つかるまでモヤモヤしながら考え続けるようにしています。そして課題が見つかったら、クリアできるまでしつこくやり通す。このように、日々の中で「なんかうまくいかないな」と感じたことを深く掘り下げてみると、自分の課題が見つかり、それが目標を見つけることにつながっていくと思います。

─目標をより具体的にしていく方法を教えてください。

今の自分ができていることと、できていないことを冷静に分析することが必要だと思います。僕は、お店にいる時間はサロンワークや後輩指導、お店の管理に集中し、帰宅時の30分ほどの移動時間は自分自身を見つめ直す時間と決めています。帰宅後は完全にオフで、そのほかの時間は仕事のことを考える。次の日もベストなパフォーマンスができるように、オンオフは切り替えて、しっかり身体を休めるようにしています。

また、先輩や後輩など、周りの人に自身の評価を聞くことで、良くも悪くも意外な部分に気づけます。自分のSNS、営業中のお客さまの仕上がり、自分自身の見られ方についてなど、幅広く聞けるといいと思います。僕自身、誰かに意見を聞いたり、相談したりすることは得意ではありませんが、「聞くことで成長できるならやらない手はない！」と思い、エネルギーを使って聞くようにしています。そうして見つかった課題を一つひとつクリアしていくようにしていくことで、成長できますし、自分の目標もより具体的になると思います。

─目標に向けて取り組み続けるため、モチベーションを維持する方法を教えてください。

一つひとつの課題を着実にクリアにしていくこと。そうすることで自分自身が成長していると実感でき、継続につながります。また僕の場合は、継続して取り組むうちに売上が上がって、数字として結果が出たこともモチベーションアップにつながったので、具体的な数値を目標設定するのもいいかもしれません。あとは、モチベーションアップの為に定期的に、尊敬する社長著書の本を読んでいますね。人として、美容師として成長するためのヒントが詰まっている本なので、読むたびに自分の足りない部分や、目指すべき美容師像が明確になり、新たな目標の発見や、やる気アップにつながっていると感じています。

モチベーションを高めるため、尊敬する社長・八木岡氏の著書を読む山崎さん

─これから目標を見つけようとしている美容師さんへアドバイスをお願いします。

まずは10年後の自分がどうありたいかをイメージしてみましょう。先を見据えることで、自ずとやるべきことや目標は見つかると思います。もちろん、現在の自分も大事ですが、目先の利益や楽しさばかりを追い求めるのでなく、未来の自分を想像して、そのために今何をすべきなのかを考えることは大切です。そして、すぐに結果が出なくても自分を信じて、コツコツやり続けましょう！ 

山崎さんの2022年の目標

＞ASSORT TOKYO 本多七菜さんが実践している目標の見つけ方とは？