フォロワー21万人美容師 水野年朗さんに聞く、ヘアアレンジの本当の意味 前編-
2017年、インスタグラマーに地方発信型の美容師が誕生しました。愛媛県松山市に住む、水野年朗さんです。地方にいながら、インスタグラムで21万人のフォロワーを獲得しています。しかも、サロンではトップ中のトップスタイリストとして活躍し、スタッフ教育にも携わりながら、月間60本もの動画をインスタグラムなどに投稿しているというのです。
ぜひ、その実態を知りたいと、リクエストQJナビ編集部は、アポを取って愛媛県松山市へ直行! フォロワー21万人を獲得する美容師の凄腕SNS術を伺いに行ったところ……、答えはその期待を上回る「美容師道」を聞くことができたのでした。
「気づき」を課題に変えて、フォロワーを伸ばした
水野年朗さんは、現在36歳。松山市のほぼ中心地にある、サロン「ツイギー(TWiGGY)」で取締役統括ディレクターを務めている。東京・表参道も含め、4店舗あるうちの千舟店を統括し、お店全体の技術指導も行っている。
水野さんがインスタグラムを始めたのは、2016年2月。約2年前だ。最初はフォロワー600人。それが、11月には11万人、2017年6月には19万人まで増加。現在は21万人まで伸ばしている。
インスタグラムを始めたきっかけは、「お客さまのため」だった。
「もともと、お店の営業時間後に、お客さまを対象にした『簡単アレンジレッスン』を行っていたんです。でもせっかく教えても、1回ではなかなか覚えてもらえない。動画にすれば、自分の練習にもなるし、SNSに載せれば見やすいかな、と思ったことがインスタグラムを始めるきっかけでした。何ごとも始めると、凝ってしまうという性格で、そのあとは、いろいろと検証していくうちに次第に面白くなっていったんです」と水野さん。フォロワーが増え、反響が出ると共に、水野さんなりの工夫や、分析を始めるようになったとか。
「やればやるほど、気づきってあるんですよ。一番最初に気づいたのは、自分がどんどん上手くなってるな、ということでした(笑)」という水野さん。同時に、フォロワーのニーズにも気づき始める。動画へのいいねの数、コメントを見ながら分析を始めて最初に気づいたことは、「お客さまは自分に似合うものを求めている」という事実だった。
毎日トライアンドエラーを繰り返すうち、現在は月間60本もの動画を撮影するまでに。しかも、月間350万円の売り上げをキープしながら、動画制作の時間を捻出しているというから、驚きだ。ここまで時間と労力を割いているにもかかわらず、水野さんはインスタグラムや動画を集客のツールだとは思っていないという。実際、営業上の宣伝になるようなキャンペーンの告知やメニュー料金などは表示していない。
SNSは 「お客さまのためになることをやる」「(ギブ&テイクの)ギブに徹する」が、水野さんのモットーだ。「見てくれる人には、ただのアレンジ好きなお兄さんだと思ってもらいたいです」と笑うが、そうした姿勢が多くのフォロワーを引きつける大きな要因のようだ。
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「インスタグラムを本格的に始めたのは2016年2月」という水野さん。約2年で21万人というフォロワーを味方に付けた。さらに、C CHANNELの公式クリッパーとしても活躍。インスタグラムよりもさらに「女子向け」メディアで、トップランキングに残る実力者だ。
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