美容人生から学びあい、絆を深める! 『みやち塾』開校! -序章編-
サロンの枠を超えて活躍のフィールドを開拓したり、人との繋がりを持ってそれを広げていくことで得られる学びは、美容師を続けていく上でかけがえのないものです。
また、そうした繋がりや挑戦が新しい表現や仕事に繋がることも。そんな生き方を体現している美容師といえば、SHACHUのトータルプロデューサーであるみやちのりよしさん!みやちさんのように幅広いフィールドで活躍できる美容師になりたいと思う方も多いのではないのでしょうか。
そこで、QJナビデイリーで「みやち塾」を開講! みやちさんのこれまでの美容人生から得た学びを余すところなくお届けします。ゲスト講師を招いてのトークや、ユーザーのお悩み相談までいろんな企画を構想中なので乞うご期待!
今回は、みやち塾の序章として塾の講師となるみやちのりよしさんにインタビュー! 2019年を振り返りながら、2020年の展望、またみやち塾への想いを伺います。
単独で挑んだ武道館と台湾でのヘアショー。個々の活躍が、SHACHUをさらに強くした!
ーー2019年を振り返って、みやちさんの中でもっとも印象に残ったできごとについて聞かせていただけますか?
武道館と台湾でのATCヘアショーですね。パフォーマーとしてスポットが当たることの多かった1年ですが、この2つへの挑戦というのが象徴的だったと思います。
武道館でのヘアショーは、ピンスポットのみを当ててあえて無音でパフォーマンスするというもの。あれだけの大きなステージで一人。そして無音というプレッシャーはとてつもないもので、ショーの当日が近づいてくるにつれて緊張感が増していき、当日はどうやって髪を切ったかも覚えていないほど(笑)。
終わった直後は「大丈夫だったかな」って不安はあったけど、数え切れないくらいInstagramのDMがきて。もうすぐ一年がたちますが、いまだにあの日のことを言われることがあるから、僕にしては珍しく「やりきった」という感覚になりました。緊張感がある中で、自分の伝えたいことを等身大の姿で伝えられたんじゃないかな。
台湾のヘアショーはトップバッターだったので、みんなの度肝を抜くようなことをやりたくて、一人目のモデルでメンズカラーから入りました。台湾の美容師さんは上手な人が多いし、日本を背負ってきたサムライみたいなテンションで、本当に丁寧にやらないと、と思って取り組みました。
自分でできる限りのことはやったけど、今映像を見ると「まだまだやれたな」と思うこともあります。「もっとハサミ走れたな」とか。単純に、「現地の言葉を覚えていけばよかったな」とか。1時間くらいでも勉強すれば最後の挨拶くらいはできたはずだから。
ーー2019年は、パフォーマーとして活躍された年だったと思うのですが、それは狙ってされていたんですか?
そうですね。一昨年まではヘアショーは僕だけではなく、SHACHUのスタッフみんなで出るようにしていて。それは僕以外のスタッフのことも知ってもらいたいという戦略のもとでやっていたんです。
けれどとあるショーの打ち上げでAbbeyの松永(英樹)さんに「みんな、もっとみやちくんのこと見たいんじゃない?」って言われて、それがずっと頭に残っていました。松永さんが好意で言ってくれたのがわかったし、自分の中にもそれがスッと入ってきて。それで社内で話し合って、みやち指名で依頼が来たら、それは僕だけでやるべきだということになったんです。
だから昨年のショーはほとんど一人だったんだけど、それが僕自身にも良かったんだと思う。一人だと必然的に注目が僕だけに集まるし逃げられないから、集中のしかたや力の入れ方も変わってくる。それまではやっぱり自分のことよりみんなの見え方を気にしていたから、1年間、一人でやったことによってショーのクオリティが上がったんじゃないかな。
武道館もお兄ちゃん的な存在であるLECOの内田(聡一郎)さんに僕一人で挑むことができたので成長できました。内田さんと同じ舞台に立ったことで、僕自身が美容師として超えるべき壁をさらに高くできた実感があります。
それに、ショーの案件は僕指名で来ることが多いけど、セミナーだったらMORIYOSHIやManamiとかSHACHUの他のスタッフにもくることも多いし、店長としての役割をきちんと背負っている人もいる。みんなが違う形でレベルアップできたんじゃないかな。2019年はそれぞれが動いたことでSHACHUのフィールドを大きくできた感じです。
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