20代はスポンジ期。「好き」を決めつけず、いっぱい真似して吸収しよう。〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき7つのこと」〜 第5回 Cocoon VAN

7つ目:自分で選択しよう。

 


美容師になると決めたのは自分自身ですし、入社したお店を選んだのも自分ですよね。その始めの一歩を「自分で選択した」という自覚がないと、簡単にあきらめたり、三日坊主で終わってしまいます。自分で決めたことには、「責任」が伴います。責任を感じる分量は、自分で決めた自覚があるかどうかで変わってくるんですよ。「この人を師匠にする」と決めたなら、それをとことん信じること。自分で決めたなら、「思っていたのと違った」とか、「理想と違う」という理由であきらめないことが大切です。

 

 

美容師は、みんなスタイリストになるわけです。お客さまにとっては1対1なので、お店に所属していても一人ひとりが”主”です。責任をもって目の前のお客さまと繋がっていくことができれば、たとえSNSのフォロワーがゼロであっても、10万人のフォロワーを抱えている人を凌駕できるのが、美容師という仕事の良さなんですね。

 

「みんながこれをしているから」とか、「あの人がこれを選んでいるから」とか、そういう目線で行動を選択しないで、自分の経験を軸にしてほしいなと思います。SNSの世界では、自分で選んでいるつもりが、実は知らぬ間にオススメに誘導されて選ばされているという落とし穴があります。自分の心の琴線に触れていないのに、フォロワーの数だけで選択を引っ張られてしまうこともあるでしょう。多数の理に属したがる日本人は、そこに安心感を得られるという気質はありますが、そこに属することも属さないことも、どちらにしてもまず自分で決めたという自覚をもつことです。

 

20代のみなさんは、僕の時代よりはるかに知識が豊富で、間違いなく賢いはずなんです。だから、うまくいく可能性が僕ら世代より遥かに高い。だから、焦らず、急がず自信をもって自分の決断で先ずはちゃんと経験をしてください。それがいつか必ず明るい未来の選択肢になるから。

 

プロフィール
Cocoon代表/VAN

1972年生まれ、長崎県出身。大村美容専門学校通信課程卒業。TONY&GUY福岡を経て上京。『DaB(ダブ)』、『HEARTS/Double(ハーツ/ドゥーブル)』を経て、2009年東京・表参道に『Cocoon』を立ち上げる。乾かすだけ&手ぐしでキマる独自のノンブローカット技術を考案。2020年、銀座店をオープン2024年夏に拡張移転予定。

http://www.cocoon-van.com/

 

(文/織田みゆき 撮影/菊池麻美)

 

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