「人生を変えちゃう美容師」になるために、まず自分の人生を変えちゃおう! 〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき7つのこと」〜 UMiTOS 砂原由弥

3つ目:自分を知る、分かろうと努力する。

 

 

好奇心を持ち、興味があるものをたくさん見て、知り尽くしてほしいと思います。そのために自分で動いて、自分で感じながら、経験を重ねて、スマホには出てこないステージを自らつくってください。

 

アートやファッション、メイクなど、なんでも好きなものを掘ってみる。美術館やヘアコンテストなど、心躍る場所にも足を運んでみる。気になる美容室に行ってみるのもいいんじゃないですか?

 

そのプロセスの中で、自分はこれが好き、これが嫌いというものが出てくるし、もっと深堀りしたいと思えることも見えてくる。そういう自分の好きなことがわかると、30代から生きやすくなるんですよ。目の前に壁が立ちはだかっても、向き合える自分になります。好きなことを掘り下げて、没頭していく楽しさを知っているから。

 

20代の多感な時期に、好きなことを掘る作業を学んでいくと、ドーパミンが分泌されて、恋愛よりも楽しくなっちゃいます。あらゆる欲求を、自分の「好き」が超えていく。それが、未来をつくる力になるんです。

 

 

日本の美容師さんはカットの技術が上手いと言われています。技術が上手いのみでなく、デザイナー教育を全ての美容師さんが受けられたらいいなと思います。大事なのはお客さま一人ひとりに寄り添い、自分の教育と経験から絞り出したデザインを生み出すこと。それができたときの喜びというのは、恋愛やお酒の喜びや肉体の愉しさを悠々と超えていきます。

 

いろんな体験をしてみないと、自分を知ることはできません。たとえば、人前で初めて話をしたとき、自分も知らなかった話し方や、身振り手振りの癖が出てくることもあります。自分の新しい一面を知ることができたのは、そういう新しい体験をしたからなんですよね。

 

自分の好きを知るのも、自分のことをもっと分かろうとするのも、どんどん新しいことをやって、経験したことのない状況に自分を置かないとできないものなんです。慣れないことをするのは大変だけど、「大変は幸せ」と思えるといいですね。

 

4つ目:孤高の時間をつくる。

 

 

「自分がこれからやるべきことは?」「自分にとって何が大事なのか?」と自分に問いかける時間をつくり、チューニングする習慣を身につけてほしいと思います。この時間を私たちは「孤高の時間」と名付けています。

 

孤高の時間を重ねていくと、何をすべきなのか見えてきます。人によって「コンテストで一番をとりたい」「もっと接遇のレベルを上げたい」とか、いろいろ出てくると思う。自分の好きを掘って、新しくトライするためのストイックな時間であり、自分自身の文化度を上げる時間でもあります。孤高の時間の充実は、デザインにもにじみ出てくるものです。

 

1日10分でもやれば、1週間で70分、その時間、本気で向き合えば、その後の人生にいい影響が出てきます。インテリジェンスを感じさせる美容師になれるし、そういう人が増えれば、美容師の社会的な偏差値も上がると思います。

 

 

>5つ目:ディープに、オタクに、得意を広げる。

 

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