20代は美容師として、社会人として花開く土台を作る時期。長く、自分の思う美容師を続けるために、20代のうちにやっておくべきことがあるはず…！

そこで美容業界のレジェンドと呼ばれる方々に、「これをやったから今の自分がある」「今の時代の20代だからこそやるべきこと」など、今後の美容師人生を豊かにするためのヒントを語っていただきました。

今回は、ヘアメイクとして手がけたタレントが次々と飛躍することから、「ブレイク請負人」としても知られるUMiTOS(ウミトス) の砂原由弥（すなはらよしみ）さんに、20代へのメッセージをいただきました。多くの人を輝かせ、ご自身も輝き続けている砂原さんが今、20代の美容師に伝えたいこととは？

1つ目：未来をイメージする。

私は日頃からサロンワークやヘアメイクアップでその人の印象を創る“印象形成”をすることで、その人が輝けるようにデザインをしています。この人の個性をどのように引き出したら最も美しいのか？人気者になれるのか？それを考えてヘアスタイルを作るんです。これまで私がデザインしてきた芸能人やモデルさんのほとんどが、売れっ子になりました。

慶応義塾大学から特別研究教授として招かれました。「自分を見つけるためのスペキュラティブデザイン」というテーマです。見た目の印象形成が、その人の人生にどういう影響を与えるのか科学する内容で、心理学と科学と美容の新しい教育を基に、コンサルする事でとても反響が良かったです。

お客さまをデザインすることは一朝一夕でできるようになるものではありません。だから20代のうちはまず、【自分の印象形成＝未来の自分をイメージする】ことをしてみてください。自分の未来をイメージした経験がお客さまの印象形成をする土台になります。誰でも自分のことは絶対に気になるものですよね。そんな気になる自分について「どうなりたいのか」を徹底的に考えて、大事にデザインしてみてほしいと思います。

あなたは、どんな未来をつくりたいですか。

取材当日もベルエポック美容専門学校で美容学校生に「みなさんは成功できる可能性を秘めているから自信を持って！才能も一つじゃないです！」とエールを送る砂原さん

2つ目：師を選ぶ。

心理学的にも20代は迷う時期です。結婚適齢期もきますし、仕事もしなくちゃいけない。ホルモンバランス的にも迷いやすい体質になりがちなのだとか。思考のベクトルが内向きになりやすいからこそ、「誰に何を習ってどうなっていきたいか」を考えて、よき師匠を選び、ベクトルを外に向けることが大事だと思います。

自分の体が、毎日の食事からつくられるのと同じで、「誰に何を習ったか」「何を学んだのか」によって、未来の自分が変わります。師匠を選ぶことはすごく大事なんです。

師匠から素直に学びたいと思わないと、モノにはなりません。素直に学びたいと思える師匠を選べるといいですよね。師匠を追いかける上で大変なこともあるかもしれないですが、自分で選んだのだから、大変な日々も愛して、大切に過ごしてほしいと思います。

＞3つ目：自分を知る、分かろうと努力する。