ベーシックを極めるか、トレンドから入るか。キャリアプランに合わせて自分を磨こう。〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき3つのこと」〜 Michio Nozawa HAIR SALON Ginza 野沢道生
2つ目:デザインの根源になる”感性”を育てよう
美容師を生涯の仕事にすると決めている方は、デザインの根源になる”感性“を育ててほしいなと思います。美術館に行ったり、写真を見たり、海外旅行に行くなどして、自分が「これ美しいな」「素敵だな」「かっこいいな」と気持ちが動くことを、たくさんやってみてください。それでカットがうまくなるわけではないですが、モノの捉え方の土台を築くイメージでしょうか。
例えば、デザインを見て「美しいな」と感じたときに、なぜ美しく感じるんだろう?と考えると、その裏には”黄金比”があったりします。デザインというのは、まず達成したい目的があって、それを叶えながら美しく見える形にすることなんですね。いろいろなものを見て、作った人の趣旨を考えてみる。そうすることで、全体のバランスを見る力とか、自分のデザイン力も増してくるんじゃないかなと思います。
最初の10年で美容師としてある程度の結果を出したいという人は、とにかく流行っているスタイルをたくさん見て、感性を磨く。これに尽きるかなと思いますよ。