ベーシックを極めるか、トレンドから入るか。キャリアプランに合わせて自分を磨こう。〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき3つのこと」〜 Michio Nozawa HAIR SALON Ginza 野沢道生

 

20代は美容師として、社会人として花開く土台を作る時期。長く、自分の思う美容師を続けるためには20代のうちにやっておくべきことがあるはず…!

 

そこで美容業界のレジェンドと呼ばれる方々に、「これをやったから今の自分がある」「今の時代の20代だからこそやるべきこと」など、今後の美容師人生を豊かにするためのヒントを語っていただきました。

 

今回は、さまざまなメディアでも活躍し、カリスマ美容師ブームを牽引したMichio Nozawa HAIR SALON Ginza代表・野沢道生(のざわみちお)さんです。多様化する働き方を考慮し、何をどう学んでいくべきなのか、20代のうちにやっておくといいことを、2つのキャリアプランごとに提案してくださいました。

 


 

1つ目:人生設計に合わせて、”技術”を習得しよう

 

 

もし、あなたが美容師を生涯続けていくつもりならば、20代でしっかりと技術を身につけておく必要があります。ベーシックを徹底的に習得して、その上で移り変わるトレンドに対応できるように、幅広い技術を身につけていく。練習時間は長ければいいというものではなく、効率的に行うほうがいいんじゃないかなと思います。例えば、僕はバスや電車での通勤時間をフルに活用しました。大きいスタイリストバッグの中にウィッグを忍ばせて、巻き方のコツをイメージしながら触ってみたり、ペーパーとロットを実際に持ってワインディングを練習したり。もちろん、周りからは怖がられないように、見えないようにしていましたよ(笑)。

 

 

あとは、ブローブラシもよく握っていました。巻き方をシュミレーションしながら触るだけでも手が慣れてきますし、サロンで実際に巻いたときに「この方法だとうまくいかなかったから、こうしてみよう」など、効率よく練習できるんです。3時間練習するところを、半分にできるようなイメージですね。今は通勤時間にスマホを見ている人が多いかなと思いますが、ぜひそういった時間を有効的に使ってみてください。

 

あなたが、もし「30歳くらいで結婚して子育てに専念して、40代で復帰したい」という人生設計を立てていたり、もしくは「美容師が自分に合う仕事なのかを20代で確かめてみたい」「美容師としての基盤を持ちながら副業にもチャレンジしたい」という考えをもっているのであれば、技術の習得法は少し工夫する必要があります。最初の例で言えば10年という時間しかないわけですから、今の時代に必要とされている”実用的な技術”を先に習得しましょう。ベーシックにあまり時間をかけず、すぐに使える流行りの技術を学ぶんです。ピアノで表現するなら、「一曲弾けるものを覚えちゃいましょう」ということですね。

 

 

今は、そんな時代なのかなと思います。料理人でいうなら、ひたすら皿洗いして包丁研ぎを覚え、次に野菜の皮むきを覚えるという昔ながらの順序ではなく、料理から覚える。そういう勉強の仕方です。なにごとも下積みは大事ですが、時間がないのであれば、短縮して効率よく学ぶ必要がありますよね。やっていくうちに楽しくなってきたら奥深く学んでいきたいと思うでしょうし、ベーシックを十分にやらなかったからといって、うまくならないというわけではないんですよ。学び方の順番が違うだけですから。技術の習得法は、キャリアプランに合わせて臨機応変に変えていきましょう。

 

>2つ目:デザインの根源になる”感性”を育てよう

 

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