クリエイションを極める美容師へ。寄り道をした先で見て感じたことが人生を変えるかもしれない。 〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき6つのこと」〜 第7回 gem(ジェム) 森川丈二

4つ目:イメージする力を育てる。引き出しに鍵をかける。

 

 

僕がセミナーでよく伝えているのは、表面的なデザインや女性像だけではなく、その場所の季節や温度・湿度、どんな風がふいているのかなども、イメージすることです。

 

たとえば、セミナーの参加者のつくりたい女性像について、「そこは夏なのかな、冬なのかな」と僕が聞くと、「秋」と答える。「朝昼晩でいうといつ?」と聞くと、「朝ですね」と教えてくれる。そんな感じで質問を重ねていくと、イメージが見えてくる。

 

でも、まだそのイメージはまだ止まっている状態です。「風は吹いている?」と聞くと、「緩く吹いている」と答えてくれたりする。次第に頭の中の映像が動きだすんですよね。そこまでいけば、もう僕からの質問は必要ありません。

 

ある程度クリエイションの経験を積んだ時に大切なのは、自分の得意や定番である引き出しにあえて鍵をかけてみること。自分の得意や求められていることがわかってくると、決まった形を作ってしまったり、置きにいってしまったりすることがあります。そんな時はあえて得意なスタイルを封印してそれ以外で勝負をしてみることも新たな発見につながります。

 

5つ目:自分の特性を知る

 

 

20代後半に気づいたことですが、自分は集中力が短い、というか飽きっぽい。もっと集中する時間を長くしようと頑張ったこともありましたが限界があります。

 

じゃあどこにピークを持ってくるのがいいのか?と考えるわけです。たとえば撮影の時にはメイク室ではアイドリングをしておきます。そしてモデルがカメラの前に出るときに集中のピークを持っていって一番いい画になるようセッションし全開までもっていく。

 

そのように自分の特性を知ってそれを生かせるようにすることも、いい仕事をする上で大切なことだと思います。

 

>6つ目:結果を焦らない。寄り道も必要。

 

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