焦るな! 美容師には独立する前にチャレンジすることがたくさんある 〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき8つのこと」〜 AFLOAT 代表取締役 宮村浩気
7つ目:世界の広さを知ろう
若いうちに、できるだけ多くの世界を見て、さまざまな文化やトレンドに触れることは、美容師としての成長に大きく影響します。海外での経験が自分のスタイルや感性を大きく変えるきっかけになるんです。もし可能であれば、1年間くらい世界中を旅し、さまざまな美容文化を学ぶことを強く勧めたい。行き先はファッションやビューティーの最前線が集まる都市(ニューヨーク、パリ、ロンドンなど)がいいかな。若いうちにしかできない経験が、美容師としての未来を広げます。
また、最近は、早く独立する美容師が増えていますが、独立は急ぐ必要はないですよ。20代のうちは、できるだけ多くの現場や人と関わり、経験を積んでほしい。僕も32歳で独立しましたが、それでも「もう少し経験を積んでからでもよかったかもしれない」と正直思いました。経営者になると、世界旅行に行く時間なんてないし、技術を極めるための時間も減りますから。だから焦らないでほしいです。
8つ目:ホスピタリティを養う
美容師は技術職であると同時に、接客業でもあります。どれだけ技術が優れていても、お客さまに対して気遣いやホスピタリティが欠けていると、信頼を築くことはできません。特に、独立した場合やフリーランスとして働く場合は、お客さまとのコミュニケーションが直接的な評価に繋がります。
僕も、お客さまとの信頼関係を築くためのコミュニケーションや気配りが、美容師としての成功に大きく影響することを実感しました。例えば、くせ毛のお客さまに対しては、スタイリングのコツや日常のケア方法を丁寧にアドバイスすることで、「この美容師なら信頼できる」と思っていただけます。美容師としての成功には、こうしたお客さまへの配慮や思いやりが不可欠なんですよ。
- プロフィール
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AFLOAT CEO
宮村浩気 みやむらひろき
2000年4月 afloatを設立。一般誌・CM・TV・ポスター・業界誌等、ヘアメイクでも豊富な実績を持つ。多くのタレント・モデルからの信頼が厚く、公私にわたりヘアメイクを一任されている。美容業界においても、業界誌、セミナー、ヘアーショー等幅広く活躍。またJOEWELLシザーズとのコラボモデルも展開中。
Instagram:@afloat.ceo
(文/外山武史 撮影/菊池麻美)
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