常に、少しでも高みを目指し続ける志を持とう! 〜レジェンドが語る「成長する為に、これからの美容師がやるべき8つのこと」〜 HEAVENS小松 敦  

4つ目:一人で輝ける期間は10年!?  志をともにする仲間を見つけよう!

 

 

一人の人間が、輝いているピークはせいぜい10年くらいかもしれません。もちろんその後も人生でも活動や仕事は続きますが…

 

たとえば、一世を風靡したトップアイドルですら輝いた期間は短い。そのくらい、一個人が強い影響力を持って存在する期間は限られているように感じます。

 

僕は一人サロンを否定するつもりは全く無いですが、一人で売れ続けることはとても大変なことだと思います。体調管理や技術管理、売上管理、店舗管理と1人ならやることも多い。さらに、美容師はお客さまがいないと生業として成り立たないです。

では、どうしたら価値を生み出し続けれるのか? それは仲間がいることが大きいと思います。一緒に仕事をしていなくても刺激し合える仲間がいることやその機会が大事です。

 

HEAVENSは、創業から30年以上続いています。長くやれば偉いわけでもないです。

僕は現実的に孫もいるおじいちゃんでもあるし(笑)、ベテランと言われることが少し恥ずかしくもあるのだけれど(笑)それでも現役で続けられているのは多くのお客さまにご来店していただいているし、刺激あるスタッフがいるからであり、僕一人で成り立っていることではないのですよ。

 

5つ目:行動して多くの人と逢うべきです!

 

 

先日、たまたま皇居側の江戸城跡に伺いました。東京に来て47年経つけれど、初めてのことです。単純にまだまだ知らないことがあるものだと、見学しながら一人で高揚してました。

 

江戸城って徳川三百年の長い間存在したようなイメージがあるのですが、実際は20年程度で焼失して、それ以来天守閣は無かったそうです。時代劇で描かれている江戸城は実は伝説を元につくられていたのですね。

この経験から何を伝えたいかというと、YouTubeやSNSで見て「知っているつもり」の状態と、実際に足を運んで体験して得た知識は全く別ものだということ。なのに、ネットで少しかじっただけの情報を、さも自分の知識のように語る人がとても多いと感じます。

 

本来は自分の経験したことや情報の本質を確認してから表現するべきだと思うのです。

スマホ情報時代だからこそ、現実に体験して得た知見こそが本当に重要な事だと思います。

 

6つ目:トレンドに振り回されず、自分の美容哲学を持つべきです!

 

 

僕世代の美容の先輩たちは、細かくパネルをとっていく手法で髪をカットしていました。その仕上がりには素晴らしいものでもあったのですが、一方でひとつでもガイドを間違うと美しく仕上がらないものも。僕はもっとシンプルに簡素化して、日本人に合わせた方法を模索し、ツーセクションカットという概念を発表しました。1998年ぐらいです。ツーセクションカットとは、ヘアを上下のオーパーセクションとアンダーセクションの2つの構造で分け取りグラデーションやレイヤーでのカットを組み合せる構造というものです。

 

サロンワークでのヘアカットにおいて最も大事なのはヘアの再現性だと思っています。つまりお客さまにとってスタイリングがイージーであること。そしてその方に本当に似合うことが大事です。さらにサロンワークでは仕事や判断の速さも価値につながります。

HEAVENSでは「似合う髪、美しい髪、新しい髪」はとても大切なテーマにしてます。

 

ヘアのトレンドを否定するつもりはないですが、トレンドは曖昧なもの。必ずしも全てにおいてそれが今の時代の絶対的な正解とは言えないのです。トレンドを鵜呑みにするのではなく、自分が美容師として「これが本質」だと思える根幹を見つけて、それを突き詰めてほしいですね。

 

 

>安易に同調してはいけない、乗り越えることです!

 

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