常に、少しでも高みを目指し続ける志を持とう! 〜レジェンドが語る「成長する為に、これからの美容師がやるべき8つのこと」〜 HEAVENS小松 敦
20代は美容師として社会人として花開く土台を作る時期。長く、自分の思う理想の美容師像を持ち続けるために20代のうちにやっておくべきことがあるはず!
そこで美容業界のレジェンドと呼ばれる方々に、「これをやったから今の自分がある」「今の時代の20代だからこそやるべきこと」など、今後の美容師人生を豊かにするためのヒントを語っていただきました。
今回は、オープンから30年が経ちなおも輝きを増すサロンHEAVENS(ヘブンス)代表の小松敦(こまつあつし)さんから、これからの世代の皆さんにメッセージをいただきました。独自の技術論「ツーセクションカット」やアグレッシブなヘアデザインで注目されJHA各賞受賞、2016年よりJHAの特別審査員も務めた小松さん。美容業界のオピニオンリーダーとして発信し続け、今もサロンワーカーとして一流の小松さんの熱い言葉を浴びてください。
美容業界で長く輝き続けたい美容師必見のインタビューです。
1つ目:条件で見るな。人を見よう!
最近、就活で条件や枠組みばかりを見て「人」を見てない人が多い気がします。
例えば募集要項を見ていて思うのがサロン側も条件面ばかりアピールしているものが多いです。給与、休日、保険とか、それも今の時代大事ですけれど。でもそれを知ってもそのサロンや会社の本質的なことなんてわからないです。 では、どうしたらわかるのか?
働く人やお客さまを見れば分かるはず。僕が求人を出すとしたら僕らがどんな人物で、どんな人と、どんな仕事をしたいかを表現しておきたいです。せめてオフィシャルサイトには表現したいですね。
サロンの求人の話をしましたが、お客さまから見ても同じ。作られたヘアデザインはもちろん、どんな人が働いているかで店を選んでいるはず。いい人がいる店は人が集まるし、そうでなければ離れていく。飲食店を考えてみてください。ダラダラと働き、愛想のない人に接客されたらその時点で美味しくない。だからお客さまは来なくなる。そういうものです。
2つ目:美容師である以前に、人としての品格を持とう!
最近社会的な立場が高い人のハラスメントが報道で多く取り上げられています。
もちろん行為そのものが大問題ですが、清潔感や品性がなく、人として信頼されていないこともあると思います。どれだけ高い学歴やお金持ちだとしても、品格を持ち合わせていないと、全ての信頼がダメになってしまいます。
昔はスルーされていた問題にも敏感になりつつあります。人を雇う側だけではなく、雇われる側も、美容師である以前に一人の人間として質を磨いていくべきだと思います。
3つ目:いつも心に憧れの存在を持とう!
僕は高校二年の頃に、美容師は直接お客さまと向き合って喜びを目の前で受け止められる仕事だと感じました。いろんな理容室や美容室に足を運び「人それぞれの感性が生かせる素晴らしい仕事」だと思い、僕がやりたいことが詰まっているこの職業を選びました。
その頃、まだ男性美容師が少ない時代に海外で活躍したスガユウスケ氏が女性ファッション誌に登場。男性美容師の知名度を上げていった。僕にとっての初代のカリスマ美容師ですね。自分がこの仕事を選ぶのに多くの勇気をいただきました。
僕は「憧れること」って大事なことだとと思っています。人生を重ねていくと、目の前の現実と向き合う時間が増えて、憧れのような感情を抱くことが少なくなってしまいます。
でも、若いうちは憧れで突っ走っても十分ご飯が食べれるのです。このエネルギーを大切にしてほしいと思います。その原動力でがんばれる。これは若者の特権ですよ。
>一人で輝ける期間は10年⁉︎ 志をともにする仲間を見つけよう!