いい習慣をつくろう。外から日本を眺めよう。そして、Loveを感じよう。 〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき8つのこと」〜 第4回 Of HAIR古里オサム

 

20代は美容師として、社会人として花開く土台を作る時期。長く、自分の思う美容師を続けるためには20代のうちにやっておくべきことがあるはず…!

 

そこで美容業界のレジェンドと呼ばれる方々に、「これをやったから今の自分がある」「今の時代の20代だからこそやるべきこと」など、今後の美容師人生を豊かにするためのヒントを語っていただきました。

 

第4回目となる今回は、1987年から成長し続けているヘアサロンOf HAIRの代表を務める古里オサムさん。自ら撮影した作品を元に、多くの作品を発表し、セミナー、ヘアショー、撮影、化粧品開発など多岐にわたり活動、JHAなど多くのコンテストでの審査員も務める古里さんから20代へのメッセージをいただきました。

 


 

1つ目:20代のうちに美容師の方程式を編み出そう。

 

 

僕は20代のうちに自分の方程式を見つけてほしいと思う。数学じゃないけど美容師にも方程式が必ずあるんです。

 

たとえば、相手の気持ちを思って「ありがとう」と感謝すると、お礼を言われた相手もうれしいんだけれど、言った自分も幸せになるじゃないですか。そういうことを実体験としてたくさん味わってほしい。

 

「もう一人の自分自身と語り合う」

 

方程式にはほかにもたくさんあって、たとえば自分の一番のライバルは誰かといったら、やはり自分自身なんです。自分と戦って乗り越えるのではなく、自分を励まして乗り越えていくとか、いろいろあるわけですね。そうした方程式の積み重ねが武器になる。

 

基本が大切ですよって言われますけど、基本ってワンレングスを切ることじゃないんです。お客さまを喜ばせるために、自分がお客さま側に立つことが基本。いつもお客さまの側にいるから、喜ばせるための技術が身につき、上手くなっていく。

 

そういう気持ちで働いていると、「あなたのシャンプーとっても気持ちよかった」「この間のカットが素敵で好評だった」などと喜ばれたり、褒められたりする。やがて自分に魔法がかかって「働く」っていう感覚ではなくなるんです。苦労を苦労と感じなくなる。こういう体験を方程式として自分の中に蓄積してほしいです。

 

2つ目:時間を二重、三重で使う習慣をつくろう。

 

 

「時間をムダにしない。」

 

僕は20代のころ厚木から六本木まで電車で通勤していました。電車の中で司馬遼太郎の歴史小説を読んだり、「カモメのジョナサン」という小説を読んだり、働いていた美容室に置いてある雑誌を読んだりしていました。往復3時間あったからたくさん読むことができましたよ。

 

一番、衝撃を受けたのはVOGUE PARISですね。フランス語が全然読めなかったけれど、ページを開くだけで、パリの香りを感じたし、デザイン力が湧いてくる気がしました。

 

あとは、電車に乗っている人の髪をみながら自分の手を動かして、イメージトレーニングをしたりしていましたね。

 

今、家に帰ったら、風呂に入りながら音楽を聞くし、ストレッチボードに乗りながら歯を磨くし、一度に二つ、三つのことをやる習慣が身についています。20代のうちに身につくと、その後の人生にすごくいい影響があると思います。

同じ時間に一つ、二つ、三つのことは出来ると40年間は120年間に匹敵する。

 

>3つ目:お客さまから学ぼう。

 

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