ウッティーヨースケさんの「NYフォトシューティング裏話」

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今、最も熱いBARBERの一つ神戸の「MERICAN BARBERSHOP」。そのHead Barberを務めるのがウッティーヨースケさんです。メンズカットの新潮流をつくり、講習で全国を飛び回る彼は、昨年夏にニューヨークで、フローリストの藤原氏とコラボで路上ゲリラフォトシューティングを 実施。今回はその裏話やクリエイティブについての論考を披露していただきました。

 


 

あらゆる垣根を取り払い、新しい価値を生み出したい

 

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「同じ髪を切る仕事なのに、理容師と美容師はなぜこんなに差があるのか」

 

美容師ブームがきているのを、僕は理髪店で働いていたころ感じていました。その店にはマスターと呼ばれている職人たちがいて、僕はそこで角刈りやパンチパーマなどのクラシックな技術を学んでいたんです。理容の技術が高くても、世間からはあまり注目されません。その理由が何なのか、自分なりに突き止めるために、理容の技術コンテストで結果を出し、美容の世界に飛び込みました。

 

 

その結果得られたのは、理容と美容のエッセンスを融合させたクラシカルな技術で生み出す、目新しさがあって、変化を感じられるヘアスタイル。今、僕がMERICAN BARBERSHOPで顧客の支持を得られているのは、理容と美容の垣根を越えた新しいヘアを提供できているからだと思います。

 

ちなみに、僕がMERICAN BARBERSHOP代表の結野と意気投合したのは価値観が一致したから。たとえば、僕たちはこだわりのクラフトビールやコーヒーを出しているんですが、ビールを目当てにきてもらってもいいんです。それ以外にも、ファッションやスポーツ、音楽など、あらゆるカルチャーの垣根を越えて人が集まり、新しい何かが生まれるソーシャルのハブ(社交場)を目指しています。

 

初めてのニューヨークで五感が揺さぶられる

 

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昨年の夏、僕らがニューヨークに行ったのは、日本とアメリカの理容の垣根をなくしたいと考えていたから。いろんな問題があり残念ながら実現することはできませんでしたが、バーラウンジ、コーヒーショップを併設している「BLIND BARBER」を日本に上陸させる準備のため2週間ほど現地に滞在したんです。

 

一緒に行ったメンバーにはフローリストの藤原さんがいて、BLIND BARBERのイベントのために花で作品をつくることになっていました。その準備に僕が同行したことがきっかけで、ニューヨークでゲリラフォトシューティングをすることになったんです。

 

朝4時半から植物を仕入れるために市場に行くと、世界中から集まった植物が所狭しと並んでいました。とんでもなく大きな植物があれば、日本では見たことのないような色の花もたくさんある。そこで見るもの触れるもの全てが珍しくて、本当に感激したんですよ。

 

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セントラルパークでブーケを作る藤原さん

 

仕入れた花で藤原さんが作ったブーケもいい感じになりました。二人で何回か作品の撮影をしたあと、「これ、グラフィックアートの前で、現地の人に持ってもらって写真を撮りません?」という話に。こうして、ニューヨークでのゲリラフォトシューティングがスタートしたんです。

 

早速、通りがかった年配の女性にブーケを持ってもらいました。ただでさえかわいらしいおばあさんって被写体として魅力的ですよね。最高の笑顔をもらうことができ、大満足でした。

 

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>「いい写真を撮りたい」 とにかくそれがしたかった

 

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