【上級者のメンズメイク最前線】美しき美容男子に学ぶ、「基本の作法」と「2021年冬のトレンド」
メイクでコンプレックスを解消! 自分に自信を持てただけでなく、お客さまとの共通の話題が増えコミュニケーションの質も向上─syn 西田智紀さん
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アシスタント/西田智紀(にしだ ともき)
1998年生まれ埼玉出身。2018年山野美容専門学校卒業。2020年syn入社。ヘアとメイクのトータルコーディネートをコンセプトにしている。撮影時はモデルのヘアメイクなどを担当。スキンケアやメイク方法などを中心に日々SNSで発信をしている。
コンプレックスだった肌に自信をもてるようになった。西田さんがメンズメイクをする理由
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西田さんのメイクの基本情報
メイクする頻度:毎日
メイクの所要時間:約15分
情報収集の方法: YouTubeの、益若つばささんや八田エミリさんのメイク動画など
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─「メンズメイク」を始めたきっかけは?
自分はもともと肌にコンプレックスがたくさんあったのですが、美容師として働くようになってから毎日鏡に映る自分を見て、もっとお肌を綺麗に見せたいという気持ちが強くなったんです。そこで、試しにファンデーションを使ってみたところ青ヒゲ、ほくろ、しわといったコンプレックスが解消されて、普段からメイクをするようになりました。
─「メンズメイク」を始めたことで、美容師の仕事にどのような影響がありましたか?
お化粧を始めてみたいお客さまが自分に相談をしてくださるようになりました。普段からお化粧をされている方とも、共通の話題が増えてコミュニケーションの質が上がりましたね。何より、ふとしたときの鏡に映る自分を見て自信を持てるようになりました!
こだわりの垂れ目メイクで柔らかい印象に。西田さんのメンズメイク作法
―普段のメイクで心がけていることを教えてください。
メイクをしている感が出ないように、お肌の色に合う明るさのファンデーションを選ぶことです。自分はやわらかい印象にしたいので、ブラウン系のアイシャドウを使い、垂れ目な目元づくりにこだわっています。
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西田さんのメイクフロー&ポイント
スキンケア
洗顔の代わりに、クレンジングウォーターをコットンにつけて皮脂や古い角質などを拭き取る。その後、化粧水と乳液でお肌を保湿。
ベースメイク
下地を塗ってからカバー力が高く艶肌に見せてくれるリキッドファンデーションを使用。乾燥肌のため、保湿力が高いものを選択。
アイメイク
アイシャドウパレット「エレガンス ヌーヴェルアイズ02」を使用。1番濃い色のアンバーブラウンをなるべく目のきわから二重幅だけにのせ、アイホールに肌の色に近いスキンベージュをグラデーションになるように塗っていく。最後に、目のふち周り全体を1番明るい色のエクリュホワイトで囲う。
アイラインはアイペンシルを使用。垂れ目に仕上げるため、笑顔になったときにできる涙袋の線の1mm上の黒目の下から目尻にかけてひき、ひいた線を左右にぼかす。最後に、涙袋の膨らんでいるところに少し明るめの色味のアイシャドウをのせる。
アイブロウ
眉は、髪色に合った色の眉マスカラで仕上げる。初心者には、眉ペンシルのように太く描きすぎてしまうといった心配もなく簡単に使える眉マスカラがおすすめ。
ポイントメイク
顔の凹凸を目立たせ立体的な顔にするため、頬骨、鼻筋、顎先にハイライトをのせる。日によっては、気分に合わせてチークをつける。
リップ
顔の血色をよく見せるため、リップをつける。薄づきで保湿力の高い「ディオール マキシマイザー」を使用。
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ブラウン×キラキラパールのアイシャドウで華やかだけど落ち着いた雰囲気の旬顔に。西田さんが考える2021年のメンズメイクトレンド
パールラメが入ったブラウン系のアイシャドウがトレンドになると思います。秋冬は深い色味のコスメが増えますが、あまり重い印象のアイメイクにはしたくないので、キラキラパールが入って華やかなブラウンのアイシャドウがぴったりじゃないかと思います。
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トレンドメイクに必須のアイテム
エレガンス ヌーヴェルアイズ02
男性でも使いやすいパール系ブラウンカラーが4色入ったアイシャドウ。薄い色から濃い色まで揃っているため、幅広く使い分けができるのがポイント。ナチュラルにしたいとき、気合いを入れたいときなど、気分によって目元の印象を変えられる万能なアイテム。
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メンズメイクに興味がある美容師さんにアドバイス!
自分もメイクを始めた当初は、化粧品が肌に合わなかったり、メイクの加減ができず失敗して周りから馬鹿にされたりと上手くいきませんでした。でも、めげずに練習を重ねれば上達するので、なりたい自分をイメージして練習を続けてみてください! 綺麗になりたい、かっこよくなりたいという気持ちを大切に、SNSなどで好みのメイク方法を探して、使うコスメや道具を選ぶことが大事だと思います。
もっとみんなが自由にメイクや美容を楽しめるように、美容師が気軽にメイクなど新しいことに挑戦して、メンズメイクをより身近なものにしていきましょう!
<まとめ>
みなさん「これまでしていなかった方もチャレンジし始める」と予想しているメンズメイク。上級者になると、「身だしなみとして」「コンプレックスを補うため」だけでなく、自己表現の一つとして取り入れているよう。これからさらに盛り上がりを見せそうな「メンズメイク」の波に乗り遅れないために、今のうちから始めてみてはいかがでしょうか?
(取材・文/QJナビDAILY編集部)