【大人メンズパーマ】働く男性のセンターパート、ONとOFFが楽しめる2wayスタイル作りをカットから解説。at’LAV by Belle小林裕司

パーマ液は粘性のあるシステアミンをチョイス

 

 

パーマはARIMINOのクオラインを使います。もっちりと仕上がる上に、粘性があるのでゆっくり浸透し、髪にも負担をかけにくいというメリットもあります。これにプリズムプラスHを加えます。グレイカラーをやっている人には、キューティクルを開ける力はそれほど必要としないんです。だからキューティクルをあえて開かせないように、浸透しやすい薬剤を選びます。システアミンベースのパーマ液でやることが多いです。

 

 

今回はつけ巻きです。根元にはつけずに、髪の硬いところから塗布します。ちなみに過剰な動きは必要ないので、多少かかりづらくてもいいのかなと思っています。しっかりコーミングして、根元だけを2回転させます。そして毛先だけをコーミングし、ここはロッド内で逃がします。逃がしにくい場合はロッドを斜めに持つといいですね。

 

 

―根元をねじるとどうなるんですか?―

 

従来のパーマは、生えている方向にだけカールが形成されますよね。根元をねじって巻くことによって、ゆるいウェーブが色んな方向へと落ちていくんです。

 

前髪は厚みをつけるために、ロッドサイズを上げます。センターは毛先をどちらかに逃すと、センターパートにした時に決まりにくくなるので、ロッドサイズを上げて平巻きで、毛先を入れ込んで巻いています。パーマ感を出したい人には前髪もしっかり巻いていますが、ナチュラルにしたい人には前髪のロッドは大きめでかけています。

 

 

―大人っぽいパーマと、若者向けのパーマの違いは?―

 

 

若い人のパーマは、フォルムがあったとしたら、そこからはみ出たような毛先の動きが好まれていると思います。大人のパーマはある程度のアウトラインにおさめてあげて、コンパクトなシルエットに仕上げるといいのかなと思います。

 

 

今回のミルクウェーブは柔らかくかかる反面、引っ張ると伸びてしまうんです。正確なチェックができなくなるので、ロッドを外す時には必ずテンションをかけないよう、そっと外します。

 

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プロフィール
小林 裕司(こばやしひろし)/at’LAV by Belle店長・アートディレクター

1981年、兵庫県生まれ。大阪ベルェベル美容専門学校美容科通信過程を卒業後、世界企業の有名店に入社。そこで店長まで務めたものの、27才で上京する道を選択して『at’LAV by Belle』の扉を叩く。アシスタントからスタートし、デビュー後は外国人風ヘアの質感を追求してオリジナルの「ロシパーマ」を開発。圧倒的なセンスと技術力でメンズに支持されたことから、2016年頃からメンズヘアに完全シフト。2021年6月にスタートさせたオンラインサロンも好評。

Ig: @ ro4_atlav

 

(文/QJナビDAILY編集部 動画製作/川間将彦)

 

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