前髪カットだけで月20名! 絶対なじむ前髪カット“ナジバング”術、すべて見せます!- BECCOイマダマコトさん-
どんなお客さまでも絶対似合わせる“ナジバング術”スタート!
今回は、ナジバング術を伝授していただきながら、前髪だけでどれだけイメチェンするかを実験します。サイドやバックスタイルはカットせずにどこまで変身できるのでしょうか…!
<1.成功の鍵はカウンセリングと顔分析>
女性にとって前髪は顔の一部と言っても過言ではない、大切な領域。お客さまの気持ちを汲み取れていないと失敗につながります。カウンセリングの時点でしっかり顔分析をしつつ髪に関するお悩みやなりたい女性像を聞き、方向性を共有します。
今回のモデルさんは、大学生の綾乃さん。黒目がちでウルウルした瞳と丸みのある卵型のフェイスラインでもともと可愛らしい印象のある女性。髪質は、多い・硬い・少々うねるようなクセがあります。本人としては「そろそろ大人っぽい雰囲気も出したいです」とのこと。就職活動を控えていて、東京でファッションのお仕事に就きたいそうです。
綾乃さんのなりたい理想像を叶えるバングイメージは、目元の印象を引き出し眉上までカットしてトレンド感を! 自然に横に流れるようにスタイリングして大人っぽさも出していきます。
<2道具はシザーとコームのみ! アウトラインを整える>
なじむ前髪をつくるためには、繊細なカットが必須。なので僕は、シザーしか使いません! 量の調整をするときに使うセニング(すきばさみ)は、必要な毛を切りすぎてしまうことも…失敗を減らすために使わなくなりました。
まずは、全体に不要な髪をカット。このとき、パネルを取る手を受け皿にすると、カットした細かい毛が顔につきませんよ!
2cmほどの幅でパネルをとり、流したい方向に合わせて斜めにカットしアウトラインを整えます。
モデルさんの生えグセや両目のサイズを見て、瞳の大きい方の黒目の延長線上を分け目に設定。そこから斜めになるようにカットします。より小顔にするために前髪の幅はこめかみくらいまでにし、フェイスラインは後ろ髪になじむよう長さを残します。
<3ナジバングの決め手は、とにかく細かく3Dカット!>
パツっとした重たい毛先を3Dカット(縦にハサミを入れる)で顔になじませていきます。ポイントは、縦に入れるときのハサミの深さ! あまり深いとスカスカになるので3センチほど入れて、一本一本を切るように細かくカットします。ここは多少時間をかけてでも丁寧に仕上げてください。
一度前髪の全体的な印象を確認し、さらにアンダーセクション・オーバーセクションごとにカットして立体感を出し、顔になじませていきます。
「人って正面から見られることの方が少ないので、どの角度からでも可愛くキマるよう、立体感を出すのは大切です」(イマダ)
2018年のトレンドは、前髪の厚さをおでこが透けるくらいにすること。そのため今回は三角ベースを少し浅めに設定。
こめかみ部分の前髪は、フェイスラインの髪につながるように長さを残してレイヤーカット。
目尻から頬にかけて長めの髪があると小顔効果アップ! フェイスラインの髪ともなじむのでナチュラルに仕上がります。
これで、基本のナジバングカット完成! 果たして、仕上がりはいかに?