街の美容室vol.7 清澄白河 kompis Minaさん

 

それぞれの街を代表する美容師さんをインタビューする企画、「街の美容室」。第7回目の街は「清澄白河」です。

清澄白河は、川や橋、緑の多い街。美術館やおしゃれなカフェもありながら下町の風情も残っていて、散策するのにも楽しい街です。

今回は清澄白河駅からほど近い、センスのよさとリラックス空間で人気の「kompis」のスタイリストMinaさんに、清澄白河の魅力についてお伺いしました。

 


 

-Minaさんが清澄白河にくるまでの経歴を教えてください。

 

もともと広告や雑誌などの撮影のヘアスタイリストとして活動していたのですが、出産を機に撮影の仕事と並行して、月島にある友人の働く美容室で美容師としての仕事も始めました。撮影の仕事のスタートは早朝や深夜など不規則で、子どもを保育園に預けるのも難しく、夫はサラリーマンなので時間の融通もききません。子育てをしながら臨機応変に働くためには自分のお店を持つのが一番いいと思い、3年前に「kompis」をオープンしました。

 

-なぜ、清澄白河だったのでしょうか。

 

月島から清澄白河まで大江戸線で2駅ですが、その距離なら、これまでのお客さまにもきていただけるかもしれないと思って選びました。今は月島のときからのお客さまに加え、結構遠くから通ってきてくださる方もいます。ヘアドネーションのお客さまも遠方からいらしていただくこともあります。

 

 

-ヘアドネーションを始めたきっかけはなんですか?

 

師匠がはじめられたヘアドネーションのNPO法人JHD&Cに私も何かの形で関わりたいと思って始めました。月島のお店のときから賛同し、もう7年くらい続けています。今、私もそのために髪を伸ばしている最中です。髪を長く伸ばすのは結構大変ですが、ドネーションされるお客さまの気持ちもわかり、寄付するのが楽しみです。

 

-手作りのつまみ細工教室も主催されていますよね。

 

はい。以前は着物関係の撮影のお仕事もしていて、それをきっかけに日本髪を勉強し始めました。今は何でも新しいものに価値があるとされがちで、昔からある本当にいいものや技術が失われつつあります。それはもったいないなと思っています。古くから伝わるいいものは残していきたいと、昨年からつまみ細工の先生にきていただき、「つまみ細工ワークショップ」を開いています。七五三などで使うお子さん用のものですが、ご好評いただいています。

 

 

-どんな方が参加されるのですか?

 

主にサロンの常連のお客さまですが、新規の方もいます。成人式や七五三は一生に一度のイベントだから、「心の込もった手作りで」と、みなさんお忙しい中時間を作って一生懸命取り組んでくださいました。着物の生地を使って本格的に作るので、次の世代にも残していけるものになると思います。着物に合わせて生地選び、パーツ選びからしていくので、オリジナルのかんざしを作ることができます。古いものも大切にしている清澄白河の街を好む方は、やはりどこか伝統的なものを大事にする価値観を持っているのかなと思います。

 

>清澄白河のお客さま

 

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