街の美容室vol.10 川越 LOHAS 谷島知博さん
-客層はどのような感じなのでしょうか。
駅前の美容室は会社帰りの方も多いですが、うちはより地域密着型で、近所の主婦の方や学生さんが多いですね。お散歩がてら川越駅から歩いていらっしゃるお客さまもたまにいますが、8割がお車でいらっしゃいます。このあたりで美容室をするなら、駐車場があることが条件だと思います。
オーダーは、ライフスタイルに合ったものが多いですね。「安心」「安全」「自分史上最高の美髪」をキーワードに、髪本来の力を引き出すナチュラルケアをご提案し、オリジナルのヘアエステにも力を入れています。
-店内もテラスもナチュラルで、リゾートにきたような、リラックスできる空間ですね。
インテリアはぼくが手づくりした部分も多いです。日曜大工が趣味で、グリーンをあしらった壁やデスク、外のプランターカバーなどもつくりました。
テラスではお客さまにくつろいでいただいたり、スタッフみんなでバーベキューをすることも。上の階がイタリアンレストランなので、待ち時間にテイクアウトしたピザを食べることもできます(笑)。
-スタッフも地元出身の方が多いのですか?
スタッフは5名ですが、4名は川越のお隣の狭山市、もう1名が入間市出身です。みんな仲がよく、それぞれの誕生日会はもちろん、ちょっといいホテルにランチを食べに行ったり、秩父の三峰神社に行ったり、花見やスノボに行ったり…たまに同じ服を着て出勤する日もつくっています。
運動会ができるくらいに店舗数を増やすという目標があり、スタッフの採用基準は、会社の運動会に参加したいかどうか。みんなでワイワイ楽しくやっていきたいので、そこは重視しています(笑)。
スタッフには、どういう店ならこの先も長く働いていけるか、思ったことをざっくばらんに提案してもらっています。ぼくが美容師になったころは上下関係が厳しくて上司や先輩に意見を言えなかったけれど、今は時代が変わって、いかに働きやすい環境にしたいか一人ひとりがアイデアを出し、協力し合って店をつくっていくことが大事だと思っています。
-“楽しく働く”というのがキーワードですね。
そうですね。ぼくにとって、スタッフは家族同然。スタッフが楽しく働ける基盤をつくるのが自分の役割だと思っているので、今後は、より売上を安定させるシステムづくりをしていく予定です。業界では、お客さまがつかずに辞めてしまう美容師が多いのが現状ですが、売り上げが悪い原因をスタッフに押し付けるのもどうなのだろうと…。
誰が担当してもお客さまに満足していただけるよう、技術力・接客力を底上げし、スタッフみんなにお客さまがつき、楽しく、長く働き続けられるようにしていきたいと思っています。この店にいれば、誰もが売り上げをアップできるというのが目標です。そうした教育や経営上のことを相談できるよきパートナー(スタイリストの苦木さん)もいます。今後も、ともにLOHASをより大きく成長させていきたいと思っています。
- プロフィール
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LOHAS代表
谷島 知博(たにしま ともひろ)
埼玉県入間郡毛呂山町出身。早稲田美容専門学校卒業。東京・青山の有名美容室に勤務後、結婚を機に川越の美容室に転職。2016年30歳で独立し「LOHAS」を設立。「安心」「安全」「自分史上最高の美髪」をキーワードに、一流の技術・接客を提供。地元に愛されるサロンづくりをめざしている。
(取材・文/揚石 圭子 撮影/泉山 美代子)
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