街の美容室vol.10 川越 LOHAS 谷島知博さん


それぞれの街を代表する美容師さんをインタビューする企画、「街の美容室」。第十回目の街は「埼玉/川越」です。
川越は歴史を感じさせる街並みで「小江戸」と呼ばれ、観光地としても人気のエリア。今回は川越駅からバスで15分ほどの美容室「LOHAS」のオーナー・スタイリストの谷島知博(たにしまともひろ)さんに、川越で美容室を開こうと思ったきっかけや今後のビジョンなどをおうかがいしました。

 


 

-LOHASを立ち上げるまでの遍歴をお教えください。

 

 

高田馬場にある専門学校を卒業したあと、青山にある有名店2店(銀座・青山・渋谷)で働きました。25歳で結婚し子どもができたのをきっかけに川越の美容室に転職し、市内で2店を経験しました。その後、30歳で独立してLOHASを立ち上げ、今ちょうど2年半たったところです。

 

-なぜ転職先に川越の美容室を選んだのですか?


 

ぼくは、川越より少し先の毛呂山(もろやま)出身で、子どものころから一番身近な繁華街といえば川越でした。川越には父の実家もあって、幼いころからなじみのある場所だったんです。

東京で美容師になったときも、いつか川越で美容室を開きたいなと思っていて、30歳過ぎになったら戻ろうと決めていました。予定より早い25歳で戻ったのは、子どもができたから。妻もこちらの出身ですし、子育てをするのに環境がいいというのもありました。

結果、川越にきてよかったです。東京だと競争が激しくて大変じゃないですか(笑)。都内で独立することは、考えられませんでしたね。自分はあまり競争するタイプではなく、川越のゆったりした環境で働くのがちょうどいいんです。

 

-ここは駅から少し離れていますが、この場所を選んだ理由は、どんなところにあるのでしょう?

 

 

やはり、ゆる〜くやりたかった、というのがあります。もともと川越駅前の美容室で働いていたのですが、駅前だとある程度競争があるので、駅からちょっと離れた場所がいいと思ったんです。この建物には広いテラスがあり、大通りから目立つところも気に入って選びました。




東京の中心地や、川越の駅前でいろいろな働き方を見てきましたが、都会は競争が激しく、そこでトップを走り続ける人は、ほんの一握り。毎日が戦い、といった感じです。でも、ぼくにとって仕事とは、人生を楽しむためのもので、戦うためのものじゃない。

美容師という職業は、美容の仕事が好きじゃないとやっていけない部分があると思いますが、仕事を戦いにしてしまったら、楽しくなくなってしまいます。仕事に対する考えや価値観は人それぞれですが、ぼくは、一生美容師を続けていくなら、もっとゆったり、仕事だけではなくプライベートも充実させられる働き方をしたいと思ったんです。プライベートが充実すれば、仕事にもまた力が入ります。

完全週休二日制なので、1年間に8回くらい旅行に行っているスタッフもいます。それはちょっと行き過ぎかもしれないけれど(笑)、スタッフにもプライベートを大切にしてほしいと思っています。

 

>リゾートにきたような、リラックスできる空間

 

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