「お茶っておもしろい!」と思われるような“新しいカルチャー”をつくりたい-美容室の一角にある日本茶専門店『TEA BUCKS』大場正樹さん

お茶とヘアカットには、その人の気持ちを動かす力がある

 

 

アーティストと組んで、お茶とARTをお寺で楽しむ「茶酔」というイベントをしたこともあります。フラワーアーティスト、DJ、書道家、ヒューマンビートボックス、レーザーアーティストたちにお茶を飲んでもらい、そのとき感じたものを即興で表現してもらうというもの。

 

 

リラックスする人もいれば、興奮する人もいるし、感じ方はそれぞれなんですよね。みんなが想像する茶会は固定概念だと思っていて、僕はそれを壊していきたいんです。お茶っておいしいだけじゃなくて、面白いっていう捉え方があってもいいんじゃないかって思うんですよね。

 

 

Dayt.と同じ建物でTEA BUCKSをはじめたから、これまでと比べて美容室がより身近になりました。美容師という職業に華やかなイメージを持っていましたが、結果を出すためには凄まじい努力が必要な世界なんだなと間近で見て感じています。技術に対してストイックだし、職人気質なのだと知りました。

 

自分の髪は悠馬くんにお任せで切ってもらっているのですが、やっぱり切った後はテンションが変わります。髪を切ることで、その人の気持ちまで変えてしまう力は本当にすごいですよね。きっと、髪を切る前と、髪を切っておしゃれになった後では、同じお茶を飲んでも味が変わるはずです。

 

 

よくお店にくるお客さんに「おすすめはどれですか」って聞かれます。でも、全部おすすめだから、選ぶのは難しいんですよ。だから、会話を通じて選んでいます。「どんな音楽が好きですか」「食事はこれからですか」「家ではどんなお茶を飲んでいますか」など、話を聞きながら「じゃあ、このほうじ茶にしましょうか」とお勧めする。このやりとりが僕の表現したい世界ですし、これって美容師さんの仕事にも似ている部分ではあるのかな、と思っています。これからも美容師さんには、お客さまの好みや理想を汲み取って、気分を変える髪型をつくってもらいたいです。

 

 

 

プロフィール
大場 正樹(おおば まさき)さん
TEA BUCKS

TEA BUCKS OWNER。バックパッカーとしてアフリカやアメリカ、中南米、カリブ海の島々を回り2015年に帰国。帰国後訪れた京都で本物のお茶に衝撃を受け、独学でお茶について学ぶ。その後、飲食店の立ち上げやお茶屋での修業などを経て、2018年4月「TEA BUCKS」をオープン。

https://nikusoba0141.wixsite.com/tea-bucks
https://www.instagram.com/tea_bucks/

 

(取材/外山 武史・撮影/菊池 麻美)

 

 

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