いつもGive&Giveの関係でありたい! 美容学校生を輝かせるダンス講師が思うこと
「この人“を”担当してよかった」と美容師さんに思わせたい
今、私が髪を切ってもらっている「HAIR CALM(カーム)」さんが、横浜の赤レンガ倉庫で開催したヘアショーの演出をお手伝いしたこともあります。美容師さんが技術を競うだけではなく、総勢15名程のダンサーもキャスティングし、ダンスや舞台の要素も詰め込んだ、ストーリー仕立てのヘアショーでした。ディーラーさんからも評判がよく後ほど問い合わせをいただいたほどだったのですが、一番うれしかったのはステージに立っていた美容師さんたちがみんな輝いていたことです。
「HAIR CALM(カーム)」に通うようになったのは、以前住んでいた家から近かったことがきっかけです。本当は表参道のヘアサロンにもあこがれていて、何店舗か巡ったのですが、なかなかしっくりくるところがなくて。そんななか、「HAIR CALM」のhideさんは自分の気持ちを汲み取って期待以上のスタイルにしてくれたので、「ここにしよう」と。今はサロンから離れた場所に住んでいますが、通い続けています。
ダンスの躍動感を出すためにロングヘアにしているので、施術としては毛先をそろえたり、カラーをしたりするのが中心です。次のショーの内容や、そのときに着る衣装について話したうえで、「お任せします」とお願いすると、hideさんはいい感じに仕上げてくれます。普段は、動きやすいようにオールバックにしていますが、ちょっと妖艶な感じで踊るときは髪の毛を下ろしたり、巻いたりします。そういう変化に対応できるようにしてくれるのでありがたいですね。きちんと、ダンスをしているときにどう見えるのか、写真や映像だとどんな風に見えるのかまで計算してくれています。
ヘアサロンで過ごしているときは、「この人“を”担当してよかった」と美容師さんに感じてほしいと思っています。お金を払っているお客さまという立場ではありますが、それでも担当してくださった美容師さんになにか一つでもプラスになることを提供したいんです。美容の知識はないですが、スタッフのモチベーションアップの秘策とか、求人を出すときの打ち出し方とか、相談をされることもあるのですが、そういうときは全力でアドバイスしています。これからも、ヒデさんとはお互いを高め合う関係でいられたらうれしいです。
♦♦♦美容師への応援メッセージ♦♦♦
シャンプーが終わったあとの「お疲れ様でしたー」とか、業務的な感じの声かけがほんの少し苦手です。アットホームな雰囲気のサロンなら、もっとカジュアルでいいと思うんですよ。そのほうが私もホッとします。それと美容師さんが「いい!」と思っている商品はどんどん提案してほしいです。私はいいものがあれば知りたいし、お勧めしてほしい。私の場合、もっとぐいぐいきてもらって大丈夫です。実際、熱烈にプッシュされて買ったドライヤーが最高によかったので、「このドライヤーともっと早く出会いたかった」と思ったほど。美容師さんの提案で幸せになれる人が、きっとたくさんいると思いますよ!
一流アーティストのバックダンサーや豊富なインストラクター経験を活かし、モデルや新人アーティストのダンスやウォーキングも指導。プロデューサーとしてダンスイベントやヘアショー・ファッションショー等も多くプロデュースしているマルチダンサー。
( 取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)