同じ美容師さんを10年間指名! 神出鬼没の「流しのカレー屋さん」はボブが好き
どんな食材にも合うカレーの力で地域の魅力を伝えたい
Instagramを通じてたくさんの人に私のカレーの活動を知っていただくことができました。なかでも毎日カレーを食べて11年以上になる“365curry”さんが紹介してくださってから広がって行ったように思います。いつも応援してくださり、ありがたいです。
今では週2日から3日、流しのカレー屋として、福岡に行ったり、京都に行ったり、大阪に行ったりと飛び回っています。競馬場でのカレーフェスや、百貨店での催事、お料理教室などたくさんのイベントでその場にあったカレーを作っています。ありがたいことに、Fcebookページにも、「流しのカレー屋さんとコラボがしたい」というリクエストがたくさん寄せられています。
今年の7月にカレーを研究するためのキッチンを東京に設けました。週2日ほどキッチン開放日と題して、カレーを召し上がっていただける日を作っています。今後、流しのカレー屋として各地で作ったカレーを、このキッチンで再度作り東京の人にも食べてもらいたい。たとえば、青森で作った地元の旬のお野菜を生かしたカレーを東京でも提供することができれば、知らなかった青森の新しい魅力を発見してもらえるかもしれない。カレーはどんな食材ともコラボレーションできるので、カレーを通じて地方の素敵なものをPRしていきたいのです。店名の「and CURRY」にもそんな想いが込められています。
ちなみに、私はカレーをつくるとき、気合を入れるためにヘアバンドをしています。ユニフォームのようなものですね。いつか髪の毛を伸ばして、ヘアドネーションをしてみたいのですがなかなか伸ばすことができず…ボブが好きなので、素敵なボブをみかけると、つい切りたくなってしまうんです。この前はZARAの広告に出ているモデルさんのボブがかわいかったので、やっぱり切ろうかなと悩んでいます。
10年間、同じ美容師さんを指名…もうほかの人には任せられない!
髪の毛をお任せしているのは、anmani吉祥寺で働いている斎藤さんです。かれこれ10年くらい指名させていただいています。完全にお任せというか、私に髪の色を決める権利がないくらいの勢いで、「お勧めのカラーがあるんだけれどどう?」とどんどん提案してくれます。カラーを入れてもシャンプーが終わって乾かすまでどんな色かわからないことも(笑)。もちろん技術は確かなので、いつもいい感じに仕上げてくれますし、お手入れもしやすいです。
斎藤さんとは、Instagramでもつながっているので、休みの日も自分のカメラで作品撮影をされたり、メイクをしたりと、美容師としての腕を上げるために努力していることも知っています。頑張っている様子を見ると、私も刺激を受けますね。お互いInstagramでどんな活動をしているのか見ているから、施術中はお互いの近況報告やアップした写真についての話題が多いです。「このアップしていたカレー、すごくおいしそうだった」とか「インスタで上げてたあの髪型、かわいいね」とか、そんな感じの会話をしています。
斎藤さんにお任せするようになってから、一度だけお付き合いで別のヘアサロンに行ったこともありますが、「なんか違う」と感じたんですよね。きっとほかのヘアサロンに行っても同じことを感じてしまうのではないでしょうか。もうほかの人にはお任せできないので、もし斎藤さんがまた別のヘアサロンで働くことになったら、私もそちらに通うことになると思います!
♦♦♦美容師への応援メッセージ♦♦♦
私にとってヘアサロンは心と体をリフレッシュして新しい自分になれる場所であり、美容師さんは前向きに頑張るために刺激をもらえる存在です。美容師さんのもとには次から次へとお客さまがくるし、サロンにいないときも作品撮りもしているし、インプットとアウトプットのスピードも量もすごいものがありますよね。同じ「つくる人」として尊敬しています。みなさんのセンスで誰かを幸せにする髪型をたくさんつくってほしいです。
- プロフィール
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and CURRY(流しのカレー屋)
阿部 由希奈(あべ ゆきな)
どんな食材でも受け入れる不思議な包容力を持つカレーに魅せられて、独学でカレーのスパイスを研究。Webディレクターや企業人事の仕事の傍ら、自由な発想でオルタナティヴな創作カレーを次々と生み出し、いつしか本業が「流しのカレー屋」に。全国各地のイベントなどに出向き、地元の食材を使ったオリジナルカレーを提供している。
http://www.andcurry.com/
( 取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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