古着好き美容師さんが憧れる目利き人! TOROオーナー山口さんが語る「感度の高い人の心を動かす方法」

憧れのセシルカットは、ずっと憧れのままで終わりそう

 

 

髪型はパーソナルイメージを決める大きな要素だと思いますが、だからこそ私は自分のイメージが髪型でつくられるのは嫌。普通とは違うけれど、主張しすぎないスタイルにしています。

 

今、私が通っているヘアサロンは青山のGENTILです。かれこれ20年くらい、代表の平田さんにお任せしています。平田さんは私のパーソナルな部分や、ワードローブ、性格などもよく理解してくれているので、安心して髪を委ねることができます。平田さんはいつも、私のイメージしているフォルムを伝えると、私の髪質や顔のカタチ、ワードローブなどを踏まえたうえで、プロの技で落とし込んでくれます。また、できないことはできないと言ってくれるところも信頼できるポイントです。

 

2週間から3週間に1回のペースでカットをお願いしているのですが、平田さんからは「僕のカットはもちがいいから、そんなに頻繁にこなくても大丈夫だよ」と言われたことも。それでも通う理由の一つは、シャンプーの気持ちよさ。毛穴なかの汚れまでしっかり落としてくれるシャンプーをしてもらうと、爽快な気分で過ごすことができるからです。

 

いつかセシルカットにしたいと思っているのですが、「山口さんの思い通りのスタイルにならないかもしれないよ」と平田さんからアドバイスをもらっています。髪質などの問題でできないことは理解しているのだけれど、それでもやりたいんです。これまでも、セシルカットに近い髪型にチャレンジしているのですが、大体、スポーツ少年のような雰囲気になってしまい…。憧れは憧れのまま終わってしまうのかなぁ…なんて思っています。

 

♦♦♦美容師への応援メッセージ♦♦♦

 

 

自分の感性を研ぎ澄ますためには、さまざまなものを見ることが大切だと思います。ただし、個人的には、意識的にインプットするのではなく、自然と自分の中に入ってくるものを蓄積していくことが、「自分を表現する力」につながっているのでは、と考えています。トレンドに流されない自己を確立したい美容師さんは試してみてください。

 

 

プロフィール
TORO Vintage Clothing
山口 郁子(やまぐち いくこ)

渋谷・原宿のヴィンテージショップ「TORO Vintage Clothing」「OTOE」のオーナー。その目利き力は、海外の有名デザイナー、セレクトショップのキュレーター、スタイリスト、美容師など、感度の高い人たちにリスペクトされている。オリジナルブランド「IRREGULAR」と「otoelogy」も人気。
@torovintageclothing

( 取材・文/外山 武史  撮影/菊池 麻美)

 

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