清澄白河でコーヒーを淹れるタイトロープの焙煎士が、世界から愛される理由

髪型はその人の特徴を表す重要な記号

 

 

コーヒーの展示会、焙煎指導などのために、年5回くらいは海外に出かけています。そのときに、僕の髪型が力を発揮してくれることもありますね。一緒にいた日本人のことは忘れてしまっても、僕だけ覚えていてもらえることもあります。そんなに面識がない人から「お前、どこかで見たことがあるぞ」と声をかけられることも。いい意味で、髪型が僕を表す「記号」になっているんです。

 

ただ、こんな感じでちょっと変わった頭にしているわりには、それほど強いこだわりはなくて、新しい髪型に挑戦する意欲もそんなにありません。前後のバランスが悪くなってきたから切るとか、そんな感じ。今の髪型を目印にして僕のことを覚えてくれている人が多いから、しばらくはこのスタイルを続けようかなと思っていますけれど。

 

 

氏田さん、石川さんはじめ、VOLUMEの人たちを魅力的だと感じるのは、好きなことを徹底的に突き詰めているところです。サイバー全盛期に、坊主にグラフィックを入れたり、髪型をつくるためにチューブなどの異素材をつかってみたり…既成概念にとらわれない姿勢をリスペクトしています。

 

今日僕が首に下げている鳥の頭の骨でつくられているアクセサリーも、今になって思えば石川さんの影響。石川さんが南米で買ってきた天然素材の装飾品がかっこよかったので、僕もバンコクにある骨屋で近いテイストのアイテムを入手しました。こう振り返ってみると、髪型だけではなく、ファッションやスタイルにおいても、僕は少なからず美容師さんたちの影響を受けているかもしれないですね。

 

♦♦♦美容師への応援メッセージ♦♦♦

 

 

ていねいに人と向き合うことによって素敵な関係を築くことができるのは、僕の仕事も美容師の仕事も同じだと思います。どんな仕事にも共通して言えることだと思いますが、長いこと仕事を続けていると、心身のコンディションがよくない日もでてきます。でも僕は、前日に夜中の3時まで飲んでいたとしても、いつも通りの自分で、お客さんと向き合いたい。そういうところで、「つながり」や「信頼関係」に大きな差がついてくるのではないでしょうか。

 

 

プロフィール
林大樹(ハヤシ タイジュ)さん
ARiSE COFFEEROASTERS
オーナー&焙煎士

アパレル会社勤務を経て、大正時代創業の老舗焙煎所で10年の修業。その後、The Cream of the Crop Coffeeで勤務し、1年半後の2013年に独立しARiSE COFFEE ROASTERを立ち上げる。全日本コーヒー商工組合連合会認定コーヒーインストラクター1級。
http://arisecoffee.jp

 

( 取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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