「その髪、どこで切ってるの?」ってよく聞かれます ~アパレルブランドMDと美容師の関係~
オンワード樫山が展開している都会的で洗練されたキャリア女性に向けたブランド「ICB」のMD(企画)として活躍している川俣 真由美(カワマタマユミ)さん。仕事柄ファッションへのこだわりはもちろん、ヘアスタイルへの意識も欠かせないそうです。そこで今回は、川俣さんを担当している美容師であり、Youtubeのアレンジ動画でも人気の木村一平(キムライッペイ)さんにも登場していただき、少し不思議な二人の関係性や、髪型へのこだわりについて聞きました。
街に出て、肌身で感じたことが企画のヒントに
―アパレルブランドのMDとはどんな仕事ですか?
川俣さん:一言で言えば、お洋服の企画をする仕事です。たとえば2018年の秋冬に向けてどんなものをつくるのか方向性を決めて、それをデザイナーさんたちと共有し、実際にカタチに落とし込んでいくという感じ。キャリア女性がターゲットのブランドなので、その女性像に近い方が集まるオフィス街で定点観測をしたり、自分もターゲットに近いタイプなので週末に消費者目線をもってリサーチしてみたりしながら、企画のヒントを探しています。今はインターネットですぐに情報を集められますけれど、街に出て、肌身で変化を感じることが大事なんですよ。
―思い入れのあるアイテムにはどんなものがありますか?
川俣さん:今日、身につけてきたファーがその一つですね。ありきたりなファーではおもしろくないので、ICBらしさを出しつつ、他との差別化をしたくて、迷彩をプリントしました。価格は安くないのですが、それでもシーズンを重ねるごとに売れて、少しずつ定番化しています。定番化したものはブランドの歴史に刻まれるので、そういうモノづくりをしていきたいと常日頃考えています。
素敵な髪型の先輩に紹介してもらいました
―木村さんに髪を切ってもらうことになったきっかけは?
川俣さん:木村さんと出会う前は髪の長さが腰くらいまでありました。すごく重いからよく肩が凝っていたし、ポニーテールにしていたので髪が後ろに引っ張られておでこが広がっている気もしていたし…。髪型を変えたいなって思っていたんです。
それで、あるとき「髪を切りたいな…」と思いながら自由が丘を歩いていたら、偶然、会社の先輩に出会いまして。その先輩のヘアスタイルが素敵だったので、「美容室を紹介してください」と相談したら、木村さんの名刺を渡されました。それで自由が丘から表参道へ…。
木村さん:同じ会社の先輩の紹介ということは知っていましたが、自由が丘でのくだりは知りませんでした(笑)
川俣さん:先輩が「いい子だよ」と言っていたから安心していけました。実際に会ったときも優しそうな印象でしたし。そのときはロングからボブくらいまで短くしてもらったんですが、すごくいい感じにしてもらいました。バッサリ切ったので、ビフォアアフターの写真も撮っていただいたんですよ。
木村さん:最初、サロンにきていただいたとき、「あのキレイな人誰?」ってサロンの中がザワザワしたんですよ。あの日はたくさん切らせてもらったし、デジタルパーマもしましたね。時間がかかってしまったな…という記憶があります。
川俣さん:サロンのほかの美容師さんからも声をかけてもらっていたので退屈しませんでした。みんな「結構、切りましたね」って言っていましたね。